「ローレルを売りたいけど、一般店だとスポーツセダンの価値がわかってもらえなさそう…」
「ドリフトで使っていたから、買取価格がつくか不安」
日産ローレル(C33/C34/C35)は、1988年〜2002年まで生産されたFRスポーツセダンです。RBエンジン搭載のFR車として、走り屋やドリフトユーザーから根強い支持を受け続けています。
特にC33型・C34型のターボモデルは、RB20DET/RB25DETエンジンを搭載し、スカイラインと並ぶ「走れるセダン」として現在も高い人気を誇ります。
現在では「ネオクラシックカー」「ドリフトベース車」として再評価が進み、状態の良い個体であれば数十万円〜100万円以上の買取価格も期待できる状況です。
しかし、一般的な買取店では「古いセダン」として安く査定されたり、RBエンジンの価値を正しく評価できないケースが少なくありません。
ローレルのような旧車スポーツセダンは、専門店で査定を受けるか否かで買取価格に数十万円以上の差が出ることも珍しくないのです。
この記事では、日産ローレル(C33/C34/C35)の買取相場の傾向から査定で重視されるポイント、さらに高値売却を実現するための具体的な方法まで徹底解説します。
日産ローレル(C33/C34/C35)の買取相場【2025年版】
ローレルの買取相場は、型式・グレード・エンジン・走行距離・修復歴によって大きく変動します。
特にFRターボ車は、エンジンコンディションやドリフト使用歴が査定額を大きく左右します。
2025年現在の市場動向をもとに、おおよその相場傾向をまとめました。
C33型ローレル(6代目・1988-1993年)の相場傾向
C33型は、RB20DETターボを搭載したクラブS系が特に人気です。ドリフトベースとしての需要が高く、走行可能な個体であれば一定の評価が期待できます。
| グレード | エンジン | 状態 | 買取相場(目安) |
|---|---|---|---|
| メダリスト系(NA) | RB20DE | 走行10万km以下・良好 | 10万円〜30万円 |
| クラブS(ターボ) | RB20DET | 走行10万km以下・良好 | 30万円〜70万円 |
| クラブS(ターボ・低走行) | RB20DET | 走行5万km以下・極上 | 70万円〜120万円以上 |
| 全グレード | — | 過走行・要整備 | 〜20万円 |
※上記はあくまで目安です。実際の買取価格は車両の状態やカスタム内容によって大きく変動します。
C34型ローレル(7代目・1993-1997年)の相場傾向
C34型は、RB25DETエンジンを搭載したクラブS系が最も人気です。C33より高級感が増し、パワーも向上したことで、ストリートからドリフトまで幅広い層に支持されています。
| グレード | エンジン | 状態 | 買取相場(目安) |
|---|---|---|---|
| メダリスト系(NA) | RB25DE | 走行10万km以下・良好 | 15万円〜40万円 |
| クラブS(ターボ) | RB25DET | 走行10万km以下・良好 | 40万円〜90万円 |
| クラブS(ターボ・低走行極上車) | RB25DET | 走行5万km以下・極上 | 80万円〜120万円程度 |
| 全グレード | — | 過走行・要整備 | 〜30万円 |
※上記はあくまで目安です。MT車はAT車より高評価となる傾向があります。
C35型ローレル(8代目・最終型・1997-2002年)の相場傾向
C35型はローレル最終型として、RB25DE/RB25DETを継続搭載。生産台数・現存数ともに少なく、状態の良い個体は希少価値があります。
| グレード | エンジン | 状態 | 買取相場(目安) |
|---|---|---|---|
| メダリスト系(NA) | RB25DE | 走行10万km以下・良好 | 15万円〜40万円 |
| クラブS(ターボ) | RB25DET | 走行10万km以下・良好 | 50万円〜100万円 |
| クラブS(ターボ・低走行極上車) | RB25DET | 走行5万km以下・極上 | 100万円〜150万円程度 |
| 全グレード | — | 過走行・要整備 | 〜30万円 |
※上記はあくまで目安です。最終型は流通量が少なく、状態による価格差が非常に大きくなります。
ローレルは海外市場での需要も高まりつつあり、特にRBエンジン搭載のFR車として北米・オーストラリアなどで注目されています。
海外輸出ルートを持つ旧車専門店では、国内相場を上回る査定額が提示されるケースも珍しくありません。
型式別の特徴と査定評価
ローレルは型式によって特徴が大きく異なります。それぞれの査定での評価ポイントを詳しく見ていきましょう。
C33型(6代目・1988-1993年)の特徴
C33型は「ハイソカー」ブーム真っ只中に登場したモデルで、スタイリッシュなデザインと走行性能を両立しています。
- RB20DE型(NA・155馬力)/ RB20DET型(ターボ・215馬力)
- 4輪マルチリンクサスペンション(HICAS搭載車あり)
- 車重約1,340kg〜1,420kg
- 5速MT設定あり(クラブS系)
👉C33型はドリフトベースとして最も人気が高く、RB20DETターボ×MT車は特に高評価を受けます。
ただし、生産から30年以上が経過しており、錆やボディの劣化が進んだ個体も多いため、状態による価格差が大きくなります。
C34型(7代目・1993-1997年)の特徴
C34型は、より高級感を増したデザインと、パワーアップしたRB25エンジンが特徴です。
- RB25DE型(NA・190馬力)/ RB25DET型(ターボ・250馬力)
- ボディサイズ拡大、ホイールベース延長
- 装備の充実(電動シート・オートエアコン等)
- 5速MT設定あり(クラブS系)
👉C34型クラブS(RB25DETターボ)は、ローレルの中で最も高い査定評価を受けるグレードです。
250馬力のRB25DETエンジンはR33スカイラインと同型で、チューニングベースとしてもポテンシャルが高く評価されています。
C35型(8代目・最終型・1997-2002年)の特徴
C35型はローレル最終モデルとして、熟成されたRB25エンジンと落ち着いたデザインが特徴です。2002年をもって「ローレル」の名は消滅しました。
- RB25DE型(NA・200馬力)/ RB25DET型(ターボ・280馬力)
- 最終型としての完成度の高さ
- 生産台数が少なく希少
- 5速MT設定あり(クラブS系)
👉C35型は流通量が少なく、状態の良いターボ車は希少価値から高評価となる傾向にあります。
特に最終年式(2001-2002年)の低走行車は、コレクター層からも注目されています。
ローレルの査定額を左右するポイント
ローレルを高く売るためには、RBエンジン搭載FRセダン特有の査定ポイントを理解しておくことが重要です。
以下の要素が、査定額に直接影響します。
RBエンジンとターボのコンディション
ローレルの査定で最も重要なのがRBエンジンとターボのコンディションです。RB20DET/RB25DETは名機として知られますが、年式を考慮すると適切なメンテナンスが必須となります。
- タービンの状態 – 異音・オイル漏れ・ブースト圧の安定性
- エンジンオイルの管理履歴 – 定期交換の記録
- 冷却系統の状態 – ラジエター・ホース類の劣化
- 白煙・異音の有無 – 始動時・加速時の状態
- タイミングベルト交換履歴 – 交換済みはプラス評価
特に、ドリフト使用歴がある車両は、エンジン・ミッション・デフの状態が厳しくチェックされます。
ミッション・駆動系の状態
ローレルはFR車のため、ミッションとデファレンシャルの状態が査定で重視されます。
- ミッションの入り・抜けの状態(MT車)
- シンクロの摩耗具合
- クラッチの滑り・ジャダー
- デフオイル漏れ・異音
- プロペラシャフト・ドライブシャフトの状態
MT車はAT車より査定が高くなる傾向がありますが、酷使されたMT車は減額対象となることもあります。
ドリフト使用歴の影響
ローレルはドリフトベースとして人気が高いため、ドリフト使用歴の有無は査定に大きく影響します。
- フレームの歪み・修復歴
- サスペンションアーム類の状態
- リアフェンダーの板金・交換歴
- 溶接補強の有無
- ロールケージの装着状況
ただし、専門店であればドリフト仕様でも適正に評価してもらえます。むしろ競技用パーツが装着されていることがプラスになるケースもあります。
ボディ・外装の状態
C33型は生産から30年以上が経過しているため、錆や塗装劣化が進んでいる車両も多く見られます。
- 錆の発生状況(サイドシル・ホイールアーチ・トランク周り)
- 塗装のオリジナリティ(全塗装の有無)
- エアロパーツの状態(純正・社外の確認)
- ヘッドライト・テールレンズの曇り・黄ばみ
- ドア・フェンダーの板金歴
特に、純正色を維持している車両や修復歴のない車両は高評価を受けます。
整備記録簿の有無
旧車において、整備記録簿は査定額を大きく左右する重要な要素です。
- ディーラーや専門店での定期点検記録
- タイミングベルト交換履歴
- クラッチ交換履歴
- タービン関連の整備記録(ターボ車)
- HICAS関連の整備履歴(該当車)
記録簿がない場合でも、整備のレシートやメモがあれば査定時に提示することをおすすめします。
一般買取店でローレルが安く叩かれる理由
ローレルのようなRBエンジン搭載FRセダンを一般的な中古車買取店に持ち込むと、本来の価値より安い査定額を提示されるケースが多く見られます。
「古いセダン」としか評価されない
一般買取店の最大の問題は、RBエンジンやFRスポーツセダンとしての価値を理解していないことです。
- 「20年以上前のセダン」という理由で一律減額
- RBエンジンの価値・希少性を評価できない
- ターボエンジンの状態を正確に判断できない
- ドリフト需要・チューニング需要を把握していない
その結果、状態の良い個体でも「古い4ドアセダンだから」という理由だけで安く買い叩かれてしまいます。
販売先が限られると判断される
一般買取店は、ファミリー層や実用車を求める顧客がメインのため、スポーツセダンは「売りにくい車」と判断されます。一方、旧車専門店は走り屋・ドリフトユーザー向けのネットワークや海外輸出ルートを持っているため、適正価格での買取が可能です。
修復リスクを過大評価される
旧車やスポーツカーに詳しくない店舗では、整備コストやリスクを過大に見積もる傾向があります。
- 「タービン交換が必要かも」→ 根拠なく大幅減額
- 「ドリフト車は壊れている」→ 一律減額
- 「RBエンジンは部品が高い」→ 整備費用以上の減額
専門店であれば、現状のコンディションを正確に判断し、適正価格で買い取ることができます。
ローレルを高く売る実践方法
旧車専門店・スポーツカー専門店で査定を受ける
ローレルを高く売るための最も確実な方法は、RBエンジン・FRスポーツの価値を理解している専門店に査定を依頼することです。
- RBエンジンの状態を熟知している
- エンジン・ターボの状態を正確に評価
- ドリフトユーザー向けの販売ルートを保有
- 海外輸出ルートで高値販売が可能
- グレードや型式の価値を正当評価
旧車王は、1980〜90年代のネオクラシックカー買取に特化した専門店として、ローレルの買取実績も豊富です。無料の出張査定にも対応しているため、「まずは愛車の現在価値を知りたい」という方でも気軽に利用できます。
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相見積もりのコツ
✅ 旧車専門店1社 + 一括査定サービスで比較するのが理想
✅ 査定額の根拠を必ず聞く:なぜこの金額なのかを確認
✅ 「他社でも査定中」と伝える:競合意識を持たせることで査定額アップの可能性
✅ 焦らず比較する:即決を迫られても、必ず複数社の査定結果を見てから判断
売却前の準備で査定額アップ
査定を受ける前に、以下の準備をしておくことで査定額アップが期待できます。
- 車内・エンジンルームの清掃
- 整備記録簿・レシート類の整理
- 純正部品があれば用意(社外品装着車)
- スペアキー・取扱説明書の確認
- カスタム内容のリストアップ
特に、純正部品を保管している場合は必ず申告しましょう。「純正に戻せる状態」は大きなプラス評価となります。
カスタム車両の評価について
ローレルはドリフトベース・チューニングベースとしても人気があり、多くの車両が何らかのカスタムを受けています。
- 車高調(TEIN・CUSCO・HKS等の有名ブランド)
- マフラー(HKS・FUJITSUBO・TRUST等)
- ブレーキ強化(ローター・パッド・キャリパー)
- LSD(機械式・1.5way/2way)
- 純正部品の保管あり
- 過度なブーストアップ(エンジン負荷増大)
- 素人溶接による補強
- 内装の大幅な改造・撤去
- 公認車検を取得していない改造
- 純正部品を廃棄してしまった場合
カスタム車両は正直に申告することが重要です。隠しても査定時にわかってしまうため、事前に伝えておく方が印象も良くなります。
ローレルの売却タイミング
ローレルの相場は、車両の状態と市場動向に大きく影響されます。
大きな故障が発生する前に売却する
旧車の売却で最も理想的なタイミングは、大きな故障やトラブルが発生する前です。
- エンジンからの異音・白煙が目立つ
- ターボの効きが悪くなってきた
- ミッションの入りが悪くなった
- クラッチ滑りが発生している
- オイル漏れが増えてきた
これらの症状が出始めたら、完全に故障する前に査定を受けることをおすすめします。
海外需要の高まりを活かす
ローレルは海外で「90年代ジャパニーズドリフトカー」として人気が高まっています。
- アメリカ(25年ルール): 1999年式まで輸入解禁済み
- カナダ: 15年ルールで全年式輸入可能
- オーストラリア: RBエンジン搭載車の需要増加
- 円安効果: 海外バイヤーが日本車を割安に購入可能
海外輸出ルートを持つ専門店なら、国内相場を上回る価格で売却できる可能性があります。
RBエンジン搭載車の価値が上昇している今がチャンス
RBエンジン搭載の日産車は、世界的に価値が上昇しています。スカイライン(R32/R33/R34)の高騰に伴い、同エンジンを搭載するローレルにも注目が集まっています。
特にC34/C35のRB25DET搭載車は、スカイラインより手頃な「RBターボFR車」として、国内外で需要が高まっている状況です。
まとめ:日産ローレルを高値で売却するために
ローレル(C33/C34/C35)を高く売るための重要ポイントを改めて整理します。
- 旧車専門店・スポーツカー専門店で査定を受ける
- RBエンジン・ターボのコンディションが最重要
- 大きな故障が発生する前に売却する
日産ローレル(C33/C34/C35)は、RBエンジン搭載のFRスポーツセダンとして、2025年現在も根強い人気を誇っています。
特にRB25DETターボ搭載のクラブS系や、低走行の極上車は、国内外で高い需要があり、適切な専門店で査定を受ければ想像以上の査定額が提示されることもあります。
「ローレルを手放すか迷っている」
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