インプレッサWRX STI(GC8/GDB/GRB)を高く売るには?査定で見られるポイントを解説

「インプレッサWRX STIを売りたいけど、一般店では価値を分かってもらえなさそう…」
「改造してるし、古い車だから買取価格がつくか不安」

スバル・インプレッサWRX STIは、1994年から2014年まで生産された日本を代表する高性能スポーツセダン/ハッチバックです。WRC(世界ラリー選手権)での輝かしい実績を持ち、今なお世界中のスポーツカーファンから熱い支持を受けています。

特に初代GC8型は、WRC3連覇を達成した伝説のマシンのベース車両として、国内外で高い人気を誇ります。2代目GDB型の「涙目」「鷹目」、3代目GRB/GVB型のワイドボディも、それぞれ熱狂的なファンを持つモデルです。

現在では「ネオクラシックカー」として再評価が進み、状態の良い個体や限定車であれば高額での買取も期待できる状況です。

しかし、一般的な買取店では水平対向ターボエンジンの特性や、STI専用パーツの価値を正しく評価できないケースが少なくありません。

インプレッサWRX STIのような旧車スポーツは、専門店で査定を受けるか否かで買取価格に大きな差が出ることも珍しくないのです。

この記事では、インプレッサWRX STI(GC8/GDB/GRB/GVB)の世代別の特徴から査定で重視されるポイント、さらに高値売却を実現するための具体的な方法まで徹底解説します。

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目次

インプレッサWRX STIの買取相場傾向【2025年版】

インプレッサWRX STIの買取価格は、世代・グレード・走行距離・エンジンコンディション・修復歴・改造の有無によって大きく変動します。

特にSTIは、スポーツ走行やチューニングベースとして使用されてきた個体も多く、車両の履歴や状態によって査定額の差が非常に大きい車種です。

そのため、具体的な相場金額を示すことは難しいですが、2025年現在の市場動向として以下の傾向が見られます。

GC8型(初代・1994-2000年)の相場傾向

GC8型は、WRC黄金期のベース車両として最も歴史的価値が高い世代です。生産終了から25年以上が経過し、状態の良い個体は年々減少しています。

GC8型の相場に影響する要素
  • バージョン(Ver.I〜Ver.VI) – 後期ほど熟成度が高く人気
  • 限定車かどうか – S201、22B、RA-Rなどは特に高評価
  • ボディカラー – WRブルーは根強い人気
  • 改造の程度 – 純正に近いほど高評価の傾向
  • 錆・腐食の有無 – 年式的に重要なチェックポイント

特に22BスティS201などの限定車は、コレクターズアイテムとして非常に高い価値を持っています。

GDB型(2代目・2000-2007年)の相場傾向

GDB型は、フロントマスクの変遷によって「丸目」「涙目」「鷹目」と呼ばれる3つの時期に分かれます。それぞれにファンがおり、好みが分かれる世代です。

GDB型の時期別特徴
  • 丸目(2000-2002年) – 独特のデザインで好みが分かれる
  • 涙目(2002-2005年) – バランスの取れたデザインで人気が高い
  • 鷹目(2005-2007年) – シャープなデザインでファン多数

GDB型でもS202S203S204などのSTI限定コンプリートカーは、通常モデルより高い評価を受けます。

GRB/GVB型(3代目・2007-2014年)の相場傾向

GRB(ハッチバック)とGVB(セダン)は、ワイドボディ化された最後のインプレッサWRX STIです。年式が新しいため流通量が比較的多く、相場は安定しています。

GRB/GVB型の評価ポイント
  • ボディタイプ – ハッチバック(GRB)とセダン(GVB)で好みが分かれる
  • spec C – 軽量化仕様は走り屋に人気
  • A-Line(AT仕様) – 希少だが需要は限定的
  • S206などの限定車 – 高額査定が期待できる

インプレッサWRX STIは全世代を通じて海外市場での需要も非常に高く、特に北米では「25年ルール」により2000年式以前のGC8が輸入解禁となっています。

海外輸出ルートを持つ旧車専門店では、国内相場を上回る査定額が提示されるケースも珍しくありません

世代・グレード別の特徴と査定評価

インプレッサWRX STIは、世代やグレードによって特徴が大きく異なります。それぞれの査定での評価ポイントを詳しく見ていきましょう。

GC8型(初代・1994-2000年)の特徴

GC8型は、コリン・マクレーやリチャード・バーンズがWRCで活躍した時代のベース車両です。コンパクトなボディと軽量設計が特徴で、「走りの原点」として今なお高い人気を誇ります。

GC8型の主なスペック
  • EJ20型 水平対向4気筒ターボ
  • 最高出力:280馬力(自主規制値)
  • 駆動方式:フルタイム4WD(DCCD搭載)
  • 車重:約1,240kg〜1,290kg
  • ミッション:5速MT

👉GC8型で特に高評価を受けるのは、Ver.V〜Ver.VI(1998-2000年)と限定車です。

後期型ほどエンジンやサスペンションが熟成されており、特にVer.VI RA STIは軽量仕様として人気があります。

GDB型(2代目・2000-2007年)の特徴

GDB型は、ボディサイズが拡大し居住性が向上した世代です。フロントマスクの変更により「丸目」「涙目」「鷹目」と呼ばれる3つの時期があり、それぞれにファンがいます。

GDB型の主なスペック
  • EJ207型 水平対向4気筒ツインスクロールターボ
  • 最高出力:280馬力(自主規制値)
  • 駆動方式:フルタイム4WD(DCCD搭載)
  • 車重:約1,390kg〜1,470kg
  • ミッション:6速MT(後期)

👉GDB型では、涙目・鷹目の人気が高く、特にspec Cや限定車が高評価です。

2004年以降のモデルは等長エキマニ採用により、従来の「ドロドロ音」から変化したことも特徴です。

GRB/GVB型(3代目・2007-2014年)の特徴

GRB/GVB型は、大幅なワイドボディ化と安全装備の充実が図られた世代です。ハッチバック(GRB)とセダン(GVB)の2タイプがあります。

GRB/GVB型の主なスペック
  • EJ207型 水平対向4気筒ツインスクロールターボ
  • 最高出力:308馬力(2010年以降)
  • 駆動方式:フルタイム4WD(マルチモードDCCD)
  • 車重:約1,480kg〜1,540kg
  • ミッション:6速MT / 5速AT(A-Line)

👉GRB/GVB型では、spec Cやtypology S、S206などの限定車が特に高評価です。

2010年のマイナーチェンジで308馬力に出力向上したモデルは、より高い評価を受ける傾向があります。

インプレッサWRX STIの査定額を左右するポイント

インプレッサWRX STIを高く売るためには、水平対向ターボエンジン搭載車特有の査定ポイントを理解しておくことが重要です。

以下の要素が、査定額に直接影響します。

エンジン・ターボのコンディション

インプレッサWRX STIの査定で最も重要なのがEJ20型エンジンとターボのコンディションです。水平対向エンジンは構造上、独自の注意点があります。

査定で重視される項目
  • タービンの状態 – 異音・オイル漏れ・ブースト圧の安定性
  • オイル管理履歴 – 水平対向はオイル管理が特に重要
  • 白煙・異音の有無 – 始動時・高回転時の状態
  • タイミングベルト交換履歴 – 交換済みはプラス評価
  • クラッチの状態 – 滑りや異音の有無

特に、ブーストアップや過度なチューニングを行った履歴がある場合、エンジン寿命への影響から減額対象となることがあります。

AWDシステム・ミッションの状態

STIの特徴であるDCCD(ドライバーズコントロールセンターデフ)付きAWDシステムは、査定において重要なチェックポイントです。

駆動系の査定ポイント
  • DCCDの動作状態
  • ミッションの入り・シンクロの状態
  • デフオイル交換履歴
  • ドライブシャフトブーツの状態
  • 異音・振動の有無

スポーツ走行を繰り返した車両は、駆動系に負担がかかっている可能性があります。専門店であれば適正に状態を判断できます。

ボディ・外装の状態

GC8型は生産から25年以上が経過しているため、錆や塗装劣化が進んでいる車両も多く見られます。

外装の重要ポイント
  • 錆の発生状況(リアフェンダー・サイドシル・フロア周り)
  • 塗装のオリジナリティ(全塗装の有無)
  • ボディカラー(WRブルーは人気)
  • 純正エアロ・ウイングの有無と状態
  • 事故修復歴の有無

特に、純正の外装を維持している車両修復歴のない車両は高評価を受けます。

改造・チューニングの程度

インプレッサWRX STIはチューニングベースとしても人気があり、多くの車両が何らかの改造を受けています。改造内容によって評価は大きく異なります。

プラス評価されやすい改造
  • 車高調(TEIN・OHLINS・ビルシュタイン等)
  • マフラー(STI・HKS・FUJITSUBO等)
  • ブレーキ強化(ブレンボ・エンドレス等)
  • STI純正オプションパーツ
  • 純正部品の保管あり
マイナス評価されやすい改造
  • 過度なブーストアップ(エンジン負荷増大)
  • タービン交換(純正からの変更)
  • エンジン内部チューン(ピストン・カム等)
  • 公認車検を取得していない改造
  • 純正部品を廃棄してしまった場合

改造車両は正直に申告することが重要です。隠しても査定時にわかってしまうため、事前に伝えておく方が印象も良くなります。

整備記録簿・履歴の有無

旧車において、整備記録簿は査定額を大きく左右する重要な要素です。

プラス評価となる記録
  • ディーラーや専門店での定期点検記録
  • タイミングベルト交換履歴
  • クラッチ交換履歴
  • タービン関連の整備記録
  • オイル交換履歴

記録簿がない場合でも、整備のレシートやメモがあれば査定時に提示することをおすすめします。

限定車・特別仕様車の価値

インプレッサWRX STIには多くの限定車・特別仕様車が存在し、これらは通常モデルより高い評価を受けます。

主な限定車・特別仕様車
  • 22Bスティ(GC8) – 世界限定424台の伝説的モデル
  • S201(GC8) – STI手組みエンジン搭載
  • S202(GDB) – 丸目ベースのコンプリートカー
  • S203・S204(GDB) – 涙目・鷹目ベース
  • S206(GVB) – NBR仕様も存在
  • RA-R・spec C RA-R – 軽量競技仕様

限定車は生産台数が少なく、コレクターズアイテムとして非常に高い価値を持っています。

一般買取店でインプレッサWRX STIが安く叩かれる理由

インプレッサWRX STIのようなスポーツ4WDを一般的な中古車買取店に持ち込むと、本来の価値より安い査定額を提示されるケースが多く見られます。

水平対向エンジン・AWDの価値を理解していない

一般買取店の最大の問題は、水平対向ターボエンジンやSTI専用AWDシステムの価値を理解していないことです。

一般店で起こる問題
  • 「水平対向は整備が大変」という理由で一律減額
  • DCCDやSTI専用パーツの価値を評価できない
  • エンジン・ターボの状態を正確に判断できない
  • 世代やバージョンによる価値の違いを知らない

その結果、状態の良い個体でも「古いスポーツカーだから」という理由だけで安く買い叩かれてしまいます

チューニング車両を過度にリスク評価される

旧車やスポーツカーに詳しくない店舗では、改造車両を一律に「リスクが高い」と判断する傾向があります。

過大評価されやすい項目
  • 「マフラー交換している」→ 根拠なく大幅減額
  • 「ブーストコントローラーがある」→ 一律減額
  • 「車高調装着」→ 足回り不安を理由に減額

専門店であれば、改造内容を正確に評価し、むしろプラス査定となるケースもあります。

販売先が限られると判断される

一般買取店は、ファミリー層や実用車を求める顧客がメインのため、高性能スポーツカーは「売りにくい車」と判断されます。一方、旧車専門店スポーツカーファン向けのネットワーク海外輸出ルートを持っているため、適正価格での買取が可能です。

インプレッサWRX STIを高く売る実践方法

旧車専門店・スポーツカー専門店で査定を受ける

インプレッサWRX STIを高く売るための最も確実な方法は、水平対向ターボやAWDスポーツの価値を理解している専門店に査定を依頼することです。

専門店のメリット
  • EJ20型エンジンの構造を熟知している
  • 世代・バージョンによる価値の違いを正確に評価
  • STI限定車・特別仕様車の希少価値を理解
  • 海外輸出ルートで高値販売が可能
  • 改造内容を適正に評価

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相見積もりのコツ

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査定額の根拠を必ず聞く:なぜこの金額なのかを確認
「他社でも査定中」と伝える:競合意識を持たせることで査定額アップの可能性
焦らず比較する:即決を迫られても、必ず複数社の査定結果を見てから判断

売却前の準備で査定額アップ

査定を受ける前に、以下の準備をしておくことで査定額アップが期待できます。

査定前にやっておくべきこと
  • 車内・エンジンルームの清掃
  • 整備記録簿・レシート類の整理
  • 純正部品があれば用意(社外品装着車)
  • スペアキー・取扱説明書の確認
  • カスタム内容のリストアップ(パーツメーカー・施工店など)

特に、純正部品を保管している場合は必ず申告しましょう。「純正に戻せる状態」は大きなプラス評価となります。

インプレッサWRX STIの売却タイミング

インプレッサWRX STIの相場は、車両の状態と市場動向に大きく影響されます。

大きな故障が発生する前に売却する

旧車の売却で最も理想的なタイミングは、大きな故障やトラブルが発生する前です。

こんな症状が出たら早めに売却検討
  • エンジンからの異音・白煙が目立つ
  • ブースト圧が安定しない
  • ミッションの入りが悪くなった
  • クラッチ滑りが発生している
  • オイル消費が増えてきた

これらの症状が出始めたら、完全に故障する前に査定を受けることをおすすめします。

海外需要の高まりを活かす

インプレッサWRX STIは海外で「90年代ジャパニーズスポーツ」の代表格として非常に人気が高い車種です。

海外市場の状況
  • アメリカ(25年ルール): 2000年式まで輸入解禁済み
  • カナダ: 15年ルールで幅広い年式が輸入可能
  • 欧州・オセアニア: WRCの影響で根強い人気
  • 円安効果: 海外バイヤーが日本車を割安に購入可能

海外輸出ルートを持つ専門店なら、国内相場を上回る価格で売却できる可能性があります。

ネオクラシック人気が続いている今がチャンス

1990〜2000年代の国産スポーツカーは、現在「ネオクラシックカー」として世界的に注目を集めています。

インプレッサWRX STIはWRCでの活躍という唯一無二の歴史を持ち、この人気が続いている今が売却の好機と言えるでしょう。

まとめ:インプレッサWRX STIを高値で売却するために

インプレッサWRX STIを高く売るための重要ポイントを改めて整理します。

高額査定のポイント
  • 旧車専門店・スポーツカー専門店で査定を受ける
  • エンジン・ターボ・AWDシステムの状態が重要
  • 純正部品や整備記録は査定額アップにつながる
  • 大きな故障が発生する前に売却する

スバル・インプレッサWRX STI(GC8/GDB/GRB/GVB)は、WRCでの輝かしい実績を持つ日本を代表するスポーツセダン/ハッチバックとして、2025年現在も世界中で高い人気を誇っています。

特にGC8型の後期や限定車、状態の良いGDB涙目・鷹目などは、国内外で高い需要があり、適切な専門店で査定を受ければ想像以上の査定額が提示されることもあります。

「インプレッサWRX STIを手放すか迷っている」
「改造しているので査定額が心配」

という方は、まずは無料査定を受けてみることをおすすめします。査定だけでも無料で対応しているため、気軽に相談してみてください。

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