「ロードスターを売りたいけど、オープンカーだから一般店では正しく評価されなさそう…」
「古い車だし、買取価格がつくのか不安」
マツダ・ロードスターは、1989年に初代NA型が登場して以来、世界累計販売台数100万台を超えるライトウェイトオープンスポーツの代名詞です。
特に初代NA型は、リトラクタブルヘッドライトと軽量ボディが特徴で、「ユーノス・ロードスター」の名で世界中のスポーツカーファンから愛されてきました。
現在では「ネオクラシックカー」として再評価が進み、状態の良い個体であれば数十万円〜200万円以上の買取価格も期待できる状況です。
しかし、一般的な買取店ではオープンカー特有の構造や、スポーツカーとしての価値を正しく評価できないケースが少なくありません。
ロードスターのような旧車スポーツは、専門店で査定を受けるか否かで買取価格に数十万円以上の差が出ることも珍しくないのです。
この記事では、ロードスター(NA/NB/NC型)の買取相場の傾向から査定で重視されるポイント、さらに高値売却を実現するための具体的な方法まで徹底解説します。
ロードスター(NA/NB/NC型)の買取相場【2025年版】
ロードスターの買取相場は、グレード・年式・走行距離・幌の状態・修復歴によって大きく変動します。
特にオープンカーは、幌(ソフトトップ)やハードトップの状態が査定額を大きく左右します。
2025年現在の市場動向をもとに、おおよその相場傾向をまとめました。
NA型ロードスター(初代・1989-1998年)の相場傾向
NA型はリトラクタブルヘッドライトを採用した初代モデルで、旧車・ネオクラシックとして最も人気が高い世代です。特にVスペシャルや限定車は国内外で需要が高く、状態次第で高額査定が期待できます。
| グレード | 年式 | 状態 | 買取相場(目安) |
|---|---|---|---|
| スペシャルパッケージ/ベースグレード | 1989-1998年 | 走行10万km以下・良好 | 30万円〜80万円 |
| Vスペシャル/Sスペシャル | 1989-1998年 | 走行10万km以下・良好 | 50万円〜120万円 |
| Vスペシャル(低走行極上車) | 1993-1998年 | 走行5万km以下・極上 | 120万円〜200万円以上 |
| 限定車(M2-1001等) | — | 状態による | 150万円〜300万円以上 |
| 全グレード | — | 過走行・要整備 | 10万円〜50万円 |
※上記はあくまで目安です。実際の買取価格は車両の状態によって大きく変動します。
NB型ロードスター(2代目・1998-2005年)の相場傾向
NB型は固定式ヘッドライトを採用した2代目モデルです。NA型ほどの旧車プレミアムはまだ少ないものの、RS系グレードやターボ(マツダスピード)は高評価を受ける傾向があります。
| グレード | 年式 | 状態 | 買取相場(目安) |
|---|---|---|---|
| ベースグレード/スペシャルパッケージ | 1998-2005年 | 走行10万km以下・良好 | 20万円〜60万円 |
| RS/RS-II | 1998-2005年 | 走行10万km以下・良好 | 40万円〜100万円 |
| マツダスピード(ターボ) | 2004年 | 走行10万km以下・良好 | 80万円〜150万円 |
| RS系(低走行極上車) | 2001-2005年 | 走行5万km以下・極上 | 80万円〜150万円以上 |
| 全グレード | — | 過走行・要整備 | 10万円〜40万円 |
※上記はあくまで目安です。幌の状態やミッション形式によっても変動します。
NC型ロードスター(3代目・2005-2015年)の相場傾向
NC型は2.0Lエンジンを搭載し、電動ハードトップ(RHT)もラインナップされた3代目モデルです。年式が新しく流通量も多いため、相場は比較的安定しています。
| グレード | 年式 | 状態 | 買取相場(目安) |
|---|---|---|---|
| ベースグレード(ソフトトップ) | 2005-2015年 | 走行10万km以下・良好 | 30万円〜80万円 |
| RS/VS(ソフトトップ) | 2005-2015年 | 走行10万km以下・良好 | 50万円〜120万円 |
| RHT(電動ハードトップ) | 2006-2015年 | 走行10万km以下・良好 | 60万円〜130万円 |
| RS RHT(低走行極上車) | 2008-2015年 | 走行5万km以下・極上 | 100万円〜180万円以上 |
| 全グレード | — | 過走行・要整備 | 20万円〜50万円 |
※上記はあくまで目安です。RHTの動作状態やボディカラーによっても変動します。
ロードスターはすべての世代で海外市場での需要も高く、特に北米では「MX-5 Miata」の名で絶大な人気を誇っています。
海外輸出ルートを持つ旧車専門店では、国内相場を上回る査定額が提示されるケースも珍しくありません。
グレード・年式別の特徴と査定評価
ロードスターは、世代やグレードによって特徴が大きく異なります。それぞれの査定での評価ポイントを詳しく見ていきましょう。
NA型(初代・1989-1998年)の特徴
NA型は、ライトウェイトスポーツの原点として世界的に評価されているモデルです。リトラクタブルヘッドライトが特徴で、クラシカルなスタイリングが魅力です。
- B6-ZE型 1.6L(120馬力)/ BP-ZE型 1.8L(130馬力)
- リトラクタブルヘッドライト採用
- 車重約940kg〜1,020kg
- ソフトトップ標準、ハードトップはオプション
👉NA型では、Vスペシャルが最も査定評価が高い傾向にあります。
また、1993年以降のシリーズ2(1.8L搭載)は出力向上とボディ補強により、さらに高評価を受けます。
NB型(2代目・1998-2005年)の特徴
NB型は、NA型のコンセプトを継承しつつボディ剛性を高めた2代目モデルです。固定式ヘッドライトに変更され、より現代的なデザインとなりました。
- BP-ZE型 1.8L(145馬力)/ B6-ZE型 1.6L(125馬力)
- 固定式ヘッドライトに変更
- ボディ剛性が大幅に向上
- 6速MT設定あり(RS系)
👉NB型では、RS系グレードとマツダスピード(ターボ)が最も高い査定評価を受けるグレードです。
特にマツダスピードは350台限定のターボモデルで、希少性から高値で取引されています。
NC型(3代目・2005-2015年)の特徴
NC型は、2.0Lエンジンを搭載し、電動格納式ハードトップ(RHT)を追加した3代目モデルです。ボディサイズは拡大しましたが、安全性能と快適性が向上しています。
- LF-VE型 2.0L(170馬力)
- 電動格納式ハードトップ(RHT)設定
- 車重約1,090kg〜1,150kg
- 6速MT / 6速AT設定
👉NC型では、RHT(電動ハードトップ)仕様のRS系グレードが最も査定評価が高い傾向にあります。
また、2008年のマイナーチェンジ後のモデルは内外装が刷新され、より高い評価を受けます。
ロードスターの査定額を左右するポイント
ロードスターを高く売るためには、オープンカー特有の査定ポイントを理解しておくことが重要です。
以下の要素が、査定額に直接影響します。
幌(ソフトトップ)の状態
ロードスターの査定で最も重要なのが幌の状態です。オープンカーの幌は消耗品であり、その状態が査定額を大きく左右します。
- 破れ・穴あきの有無
- 色褪せ・劣化の程度
- リアウィンドウの透明度(ビニール製の場合)
- 開閉機構の動作状態
- 雨漏りの有無
幌の交換費用は10万円〜20万円程度かかるため、状態が良好であれば大きなプラス評価となります。
RHT(電動ハードトップ)の動作状態(NC型)
NC型のRHT仕様は、電動格納機構の動作状態が査定の重要ポイントとなります。
- 開閉動作のスムーズさ
- 異音の有無
- パネルの歪み・塗装状態
- ウェザーストリップの劣化
- 雨漏りの有無
RHTの修理費用は高額になることがあるため、正常に動作する個体は高評価を受けます。
エンジンとミッションのコンディション
ロードスターはスポーツカーとして使われることが多く、エンジンとミッションのコンディションが重要視されます。
- エンジンオイルの状態 – 漏れ・消費量の確認
- ミッションのシフトフィール – 入りの悪さ・異音
- クラッチの状態 – 滑り・ジャダーの有無
- タイミングベルト交換履歴 – NA/NB型は交換済みがプラス評価
- 冷却系統の状態 – ラジエーター・ホースの劣化
特に、MT車はシンクロの摩耗やシフトフィールが重要視されるため、丁寧に扱われてきた車両は高評価を受けます。
ボディ・外装の状態
NA型は生産から25年以上が経過しているため、錆や塗装劣化が進んでいる車両も多く見られます。
- リトラクタブルヘッドライトの動作状態(NA型)
- 塗装のオリジナリティ(全塗装の有無)
- 錆の発生状況(サイドシル・リアフェンダー周り)
- 純正ハードトップの有無
- エアロパーツの状態(純正・社外の確認)
特に、純正色を維持している車両や修復歴のない車両は高評価を受けます。また、純正ハードトップ付きは大きなプラスポイントとなります。
整備記録簿の有無
旧車において、整備記録簿は査定額を大きく左右する重要な要素です。
- ディーラーや専門店での定期点検記録
- タイミングベルト交換履歴(NA/NB型)
- クラッチ交換履歴
- 幌交換履歴
- サスペンション・ブッシュ類の交換記録
記録簿がない場合でも、整備のレシートやメモがあれば査定時に提示することをおすすめします。
一般買取店でロードスターが安く叩かれる理由
ロードスターのようなオープンスポーツカーを一般的な中古車買取店に持ち込むと、本来の価値より安い査定額を提示されるケースが多く見られます。
オープンカーの価値を理解していない
一般買取店の最大の問題は、オープンカー特有の価値や整備ポイントを理解していないことです。
- 「幌の交換が必要」という理由で一律大幅減額
- スポーツカーとしての希少性を評価できない
- 限定車やグレードの価値差を判断できない
- 純正ハードトップの価値を理解していない
その結果、状態の良い個体でも「古い2シーターだから」という理由だけで安く買い叩かれてしまいます。
販売先が限られると判断される
一般買取店は、ファミリー層や実用車を求める顧客がメインのため、2シータースポーツカーは「売りにくい車」と判断されます。一方、旧車専門店はスポーツカーファン向けのネットワークや海外輸出ルートを持っているため、適正価格での買取が可能です。
修復リスクを過大評価される
旧車やスポーツカーに詳しくない店舗では、整備コストやリスクを過大に見積もる傾向があります。
- 「幌が劣化している」→ 交換費用以上の減額
- 「オープンカーは雨漏りリスクがある」→ 一律減額
- 「リトラが故障するかも」→ 根拠なく減額
専門店であれば、現状のコンディションを正確に判断し、適正価格で買い取ることができます。
ロードスターを高く売る実践方法
旧車専門店・スポーツカー専門店で査定を受ける
ロードスターを高く売るための最も確実な方法は、オープンスポーツの価値を理解している専門店に査定を依頼することです。
- オープンカーの構造を熟知している
- 幌やRHTの状態を正確に評価
- スポーツカーファン向けの販売ルートを保有
- 海外輸出ルートで高値販売が可能
- グレードや限定車の価値を正当評価
旧車王は、1980〜90年代のネオクラシックカー買取に特化した専門店として、ロードスターの買取実績も豊富です。無料の出張査定にも対応しているため、「まずは愛車の現在価値を知りたい」という方でも気軽に利用できます。
一括査定サービスで複数社を比較する
専門店の査定額と合わせて、一括査定サービスを利用すると効率的に複数社の査定額を比較できます。
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相見積もりのコツ
✅ 旧車専門店1社 + 一括査定サービスで比較するのが理想
✅ 査定額の根拠を必ず聞く:なぜこの金額なのかを確認
✅ 「他社でも査定中」と伝える:競合意識を持たせることで査定額アップの可能性
✅ 焦らず比較する:即決を迫られても、必ず複数社の査定結果を見てから判断
売却前の準備で査定額アップ
査定を受ける前に、以下の準備をしておくことで査定額アップが期待できます。
- 車内・エンジンルームの清掃
- 整備記録簿・レシート類の整理
- 純正部品があれば用意(社外品装着車)
- スペアキー・取扱説明書の確認
- 純正ハードトップの有無を確認
特に、純正ハードトップを保管している場合は必ず申告しましょう。NA/NB型の純正ハードトップは単体でも高値で取引されており、大きなプラス評価となります。
カスタム車両の評価について
ロードスターはカスタムベースとしても人気があり、多くの車両が何らかのカスタムを受けています。
- 車高調(TEIN・OHLINS・ビルシュタイン等)
- マフラー(マツダスピード・オートエクゼ等)
- ブレーキ強化(ローター・パッド)
- ロールバー(競技用として評価)
- 純正部品の保管あり
- 過度なローダウン(フレームへの影響)
- 安価なエアロパーツへの交換
- 内装の大幅な改造
- 公認車検を取得していない改造
- 純正部品を廃棄してしまった場合
カスタム車両は正直に申告することが重要です。隠しても査定時にわかってしまうため、事前に伝えておく方が印象も良くなります。
ロードスターの売却タイミング
ロードスターの相場は、車両の状態と市場動向に大きく影響されます。
大きな故障が発生する前に売却する
旧車の売却で最も理想的なタイミングは、大きな故障やトラブルが発生する前です。
- 幌からの雨漏りが発生している
- リトラクタブルライトの動作が不安定(NA型)
- RHTの開閉に異常がある(NC型)
- ミッションの入りが悪くなった
- クラッチ滑りが発生している
これらの症状が出始めたら、完全に故障する前に査定を受けることをおすすめします。
海外需要の高まりを活かす
ロードスター(MX-5 Miata)は海外で「日本が生んだ最高のスポーツカー」として人気が高まっています。
- アメリカ(25年ルール): 1999年式まで輸入解禁済み
- カナダ: 15年ルールで全年式輸入可能
- 欧州・オセアニア: 需要増加中
- 円安効果: 海外バイヤーが日本車を割安に購入可能
海外輸出ルートを持つ専門店なら、国内相場を上回る価格で売却できる可能性があります。
ネオクラシック人気が続いている今がチャンス
1980〜90年代の国産スポーツカーは、現在「ネオクラシックカー」として世界的に注目を集めています。
ロードスターは世界で最も売れたオープン2シータースポーツとして、ギネス記録も保持している存在です。この人気が続いている今が売却の好機と言えるでしょう。
まとめ:ロードスターを高値で売却するために
ロードスターを高く売るための重要ポイントを改めて整理します。
- 旧車専門店・スポーツカー専門店で査定を受ける
- 幌・RHTの状態が査定の決め手
- 大きな故障が発生する前に売却する
マツダ・ロードスター(NA/NB/NC型)は、世界累計100万台を超えるライトウェイトオープンスポーツの代名詞として、2025年現在も根強い人気を誇っています。
特にNA型Vスペシャルや、限定車、低走行の極上車は、国内外で高い需要があり、適切な専門店で査定を受ければ想像以上の査定額が提示されることもあります。
「ロードスターを手放すか迷っている」
「年式が古いので査定額が心配」
という方は、まずは無料査定を受けてみることをおすすめします。査定だけでも無料で対応しているため、気軽に相談してみてください。

