「FTOを売りたいけど、古い2ドアクーペだから価値がつくのか不安…」
「MIVECエンジン搭載のGPX、今でも高く売れるの?」
三菱・FTOは、1994年〜2000年まで生産された三菱を代表するスペシャリティクーペです。1994-1995年の日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、美しいスタイリングと高性能なMIVECエンジンで多くのファンを獲得しました。
特に最上級グレードの「GPX」は、2.0L V6 MIVECエンジン搭載で最高出力200馬力を発揮。FFスポーツクーペとして国内外で高い評価を受けています。
現在では「ネオクラシックカー」として再評価が進み、状態の良い個体は希少価値が高まっています。
しかし、一般的な買取店では2ドアクーペの需要や、MIVECエンジンの価値を正しく評価できないケースが少なくありません。
FTOのような旧車スペシャリティカーは、専門店で査定を受けるか否かで買取価格に大きな差が出ることも珍しくないのです。
この記事では、FTO(DE2A/DE3A)の買取相場の傾向から査定で重視されるポイント、さらに高値売却を実現するための具体的な方法まで徹底解説します。
FTOとは?市場価値
三菱・FTOは、1994年から2000年まで生産された三菱自動車のスペシャリティクーペです。
車名の「FTO」は「Fresh Touring Origination」の略で、「新鮮なツーリングの創造」という意味が込められています。実は1970年代に同名の車種が存在しており、約20年ぶりに復活した2代目にあたります。
1994年の発売と同時に大きな話題を呼び、1994-1995年の日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞。美しい曲線で構成されたボディデザインと、高性能なMIVECエンジンの組み合わせは、当時のスポーツクーペファンを魅了しました。
FTOの最大の特徴は、三菱の可変バルブタイミング機構「MIVEC」を搭載したV6エンジンにあります。自然吸気ながら2.0Lで200馬力を発揮するこのエンジンは、NAスポーツの醍醐味を味わえる名機として評価されています。
- GPX(DE3A):最上級グレード、2.0L V6 MIVEC(6A12型)、200馬力
- GP(DE3A):GPXの装備簡略版、2.0L V6 MIVEC搭載
- GR(DE3A):2.0L V6 MIVEC非搭載、170馬力
- GS/GX(DE2A):1.8L 直4エンジン搭載のエントリーモデル
FTOは三菱としては珍しく国内専売モデルとして登場しましたが、そのスタイリングと性能が海外でも注目を集め、後にイギリスなど一部地域へ正規輸出されるようになりました。
2000年に生産終了となりましたが、その独創的なデザインとMIVECエンジンの魅力から、現在でも三菱ファンや旧車愛好家から根強い人気を誇っています。ネオクラシックカーとして再評価が進む今、状態の良い個体は希少価値が高まっています。
FTOの買取相場【2025年版】
FTOの買取相場は、グレード・ミッション形式・走行距離・エンジンコンディション・修復歴によって大きく変動します。
特にMIVEC搭載グレード(GPX・GP)はスポーツカーファンからの需要が高く、査定額に差が出やすい傾向があります。
ただし、FTOは現存台数が少なく、市場に出回る個体も限られているため、状態による価格差が非常に大きいのが特徴です。一概に相場を示すことが難しい車種であることをご理解ください。
グレード別の相場傾向
FTOの中で最も人気が高いのは、MIVEC搭載の最上級グレード「GPX」です。特にマニュアルトランスミッション(5MT)の個体は希少性が高く評価されます。
- GPX(5MT):最も需要が高い。状態が良ければ高額査定の可能性あり
- GPX(AT):MIVECの評価はあるが、MT比で需要はやや下がる
- GP(MT/AT):GPXに次ぐ評価。MIVEC搭載で一定の需要あり
- GR:MIVEC非搭載のため需要は限定的
- GS/GX:1.8Lエントリーモデル。スポーツ需要は低い
FTOの買取価格は車両の状態によって数万円〜数十万円以上まで幅広く変動します。修復歴の有無、エンジンやミッションのコンディション、外装・内装の状態など、複合的な要素で決まるため、正確な価格を知るには実車査定が必須です。
FTOは海外でも「JDMスポーツクーペ」として注目されており、特にイギリスやオーストラリアでは人気があります。海外輸出ルートを持つ旧車専門店では、国内相場を上回る査定額が提示されるケースもあります。
FTOの査定額を左右するポイント
FTOを高く売るためには、三菱車・スポーツクーペ特有の査定ポイントを理解しておくことが重要です。以下の要素が、査定額に直接影響します。
MIVECエンジンのコンディション
FTOの査定で最も重要なのが6A12型MIVECエンジンの状態です。高回転型のMIVECエンジンは、適切なメンテナンスが行われているかどうかで寿命が大きく変わります。
- MIVEC切り替わりの状態 – 高回転でスムーズに作動するか
- エンジンオイルの管理履歴 – 定期交換の記録
- 異音・白煙の有無 – 始動時・高回転時の状態
- オイル滲み・漏れ – V6特有のヘッドカバー周辺
- タイミングベルト交換履歴 – 交換済みはプラス評価
特に、MIVECが正常に切り替わらない場合は大幅な減額対象となります。査定前にMIVECの動作確認をしておくことをおすすめします。
ミッションの状態(MT vs AT)
FTOはMT車の人気が高く、ミッションの状態が査定額に大きく影響します。
- シフトの入り(特に2速・3速のシンクロ)
- クラッチの滑り・ジャダー
- シフトレバーのガタつき
- AT車はシフトショック・滑りの有無
- INVECS-II(AT)の学習機能の状態
FTOには三菱独自のINVECS-IIと呼ばれるスポーツモード付きATが搭載されており、ATでもスポーティな走りを楽しめますが、一般的にMT車の方が高評価となります。
ボディ・外装の状態
FTOは生産終了から25年以上が経過しているため、錆や塗装劣化が進んでいる車両も見られます。
- 塗装のオリジナリティ(全塗装の有無)
- 錆の発生状況(リアフェンダー・サイドシル周り)
- ヘッドライトの曇り・黄ばみ
- リアスポイラーの状態(GPX装備)
- ガラスのモール劣化・水漏れ
特に、純正色を維持している車両や修復歴のない車両は高評価を受けます。FTOの流線型ボディは美しさが魅力のひとつであり、外装の状態は査定に大きく影響します。
内装・電装系の状態
FTOはスペシャリティクーペとして内装の質感にもこだわって作られています。
- シートのヘタリ・破れ(特にサイドサポート)
- ダッシュボードの割れ・ベタつき
- エアコンの動作状態
- パワーウィンドウ・ミラーの動作
- メーター類の動作・照明切れ
年式が古いため内装の劣化は避けられませんが、綺麗に維持されている車両はプラス評価となります。
整備記録簿の有無
旧車において、整備記録簿は査定額を大きく左右する重要な要素です。
- ディーラーや専門店での定期点検記録
- タイミングベルト交換履歴
- クラッチ交換履歴(MT車)
- 新車時からの記録簿一式
- オーナー履歴がわかる書類
記録簿がない場合でも、整備のレシートやメモがあれば査定時に提示することをおすすめします。
一般買取店でFTOが安く叩かれる理由
FTOのようなスペシャリティクーペを一般的な中古車買取店に持ち込むと、本来の価値より安い査定額を提示されるケースが多く見られます。
スペシャリティクーペの価値を理解していない
一般買取店の最大の問題は、2ドアクーペやMIVECエンジンの価値を正しく評価できないことです。
- 「2ドアは売りにくい」という理由で一律減額
- MIVECエンジンの技術的価値を評価できない
- カー・オブ・ザ・イヤー受賞車としての評価がない
- 三菱スポーツ車の需要を把握していない
その結果、状態の良い個体でも「古い2ドアだから」という理由だけで安く買い叩かれてしまいます。
販売先が限られると判断される
一般買取店は、ファミリー層や実用車を求める顧客がメインのため、2ドアクーペは「売りにくい車」と判断されます。一方、旧車専門店は三菱ファン向けのネットワークや海外輸出ルートを持っているため、適正価格での買取が可能です。
部品供給への懸念を過大評価する
旧車やマイナー車種に詳しくない店舗では、「部品がない」「修理できない」として過大に減額する傾向があります。
- 「三菱の旧車は部品がない」→ 実際は流通している部品も多い
- 「MIVECは故障すると高額」→ 現状を見ずに一律減額
- 「需要がない」→ 専門店では需要がある
専門店であれば、現状のコンディションを正確に判断し、適正な評価を行います。
FTOを高く売る実践方法
旧車専門店で査定を受ける
FTOを高く売るための最も確実な方法は、MIVECエンジンや三菱スポーツ車の価値を理解している専門店に査定を依頼することです。
- MIVECエンジンの状態を正確に評価
- カー・オブ・ザ・イヤー受賞車としての価値を理解
- 三菱ファン向けの販売ルートを保有
- 海外輸出ルートで高値販売が可能
- グレードや仕様の希少性を正当評価
旧車王は、1990年代のネオクラシックカー買取に特化した専門店として、FTOのようなスペシャリティクーペの買取実績も豊富です。無料の出張査定にも対応しているため、「まずは愛車の現在価値を知りたい」という方でも気軽に利用できます。
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相見積もりのコツ
✅ 旧車専門店1社 + 一括査定サービスで比較するのが理想
✅ 査定額の根拠を必ず聞く:なぜこの金額なのかを確認
✅ 「他社でも査定中」と伝える:競合意識を持たせることで査定額アップの可能性
✅ 焦らず比較する:即決を迫られても、必ず複数社の査定結果を見てから判断
売却前の準備で査定額アップ
査定を受ける前に、以下の準備をしておくことで査定額アップが期待できます。
- 車内・エンジンルームの清掃
- 整備記録簿・レシート類の整理
- 純正部品があれば用意(社外品装着車)
- スペアキー・取扱説明書の確認
- MIVECの動作確認
特に、純正部品を保管している場合は必ず申告しましょう。「純正に戻せる状態」は大きなプラス評価となります。
カスタム車両の評価について
FTOはカスタムベースとしても人気があり、多くの車両が何らかのカスタムを受けています。
- 車高調(TEIN・CUSCO等の有名ブランド)
- マフラー(FUJITSUBO・柿本等)
- ラリーアート純正オプションパーツ
- ブレーキ強化パーツ
- 純正部品の保管あり
- 安価なエアロパーツへの交換
- 内装の大幅な改造
- エンジン内部への過度なチューニング
- 純正部品を廃棄してしまった場合
- 車検に通らない状態での改造
カスタム車両は正直に申告することが重要です。隠しても査定時にわかってしまうため、事前に伝えておく方が印象も良くなります。
FTOの売却タイミング
FTOの相場は、車両の状態と市場動向に大きく影響されます。
大きな故障が発生する前に売却する
旧車の売却で最も理想的なタイミングは、大きな故障やトラブルが発生する前です。
- MIVECの切り替わりが不調
- エンジンからの異音・オイル漏れが目立つ
- ミッションの入りが悪くなった
- エアコンが効かなくなった
- 電装系のトラブルが増えてきた
これらの症状が出始めたら、完全に故障する前に査定を受けることをおすすめします。
海外需要の高まりを活かす
FTOは海外で「JDMスポーツクーペ」として人気が高まっています。
- アメリカ(25年ルール): 1999年式まで輸入解禁済み
- イギリス: 正規輸入実績があり認知度が高い
- オーストラリア・ニュージーランド: 右ハンドル需要で人気
- 円安効果: 海外バイヤーが日本車を割安に購入可能
海外輸出ルートを持つ専門店なら、国内相場を上回る価格で売却できる可能性があります。
ネオクラシック人気が続いている今がチャンス
1990年代の国産スポーツカーは、現在「ネオクラシックカー」として世界的に注目を集めています。
FTOはカー・オブ・ザ・イヤー受賞車でありながら、ランサーエボリューションやGTOと比べて知名度が低かった分、価格上昇が遅れている側面もあります。この人気が続いている今が売却の好機と言えるでしょう。
まとめ:FTOを高値で売却するために
FTOを高く売るための重要ポイントを改めて整理します。
- 旧車専門店・三菱車に強い専門店で査定を受ける
- MIVECエンジン・ミッションの状態が重要
- 大きな故障が発生する前に売却する
三菱・FTO(DE2A/DE3A)は、日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したMIVECエンジン搭載のスペシャリティクーペとして、2025年現在も根強い人気を誇っています。
特にGPX(MT)は、国内外で高い需要があり、適切な専門店で査定を受ければ想像以上の査定額が提示されることもあります。
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