日産180SX(RPS13)を高く売るには?買取相場と査定ポイント【1989-1998年式】

「180SXを売りたいけど、ドリ車のイメージが強くて正当に評価されなさそう…」
「古いスポーツカーだし、買取価格がつくのか不安」

日産180SXは、1989年〜1998年まで生産されたFRスポーツカーです。シルビア(S13)の姉妹車として誕生し、リトラクタブルヘッドライトとファストバックスタイルが特徴のモデルとして、今なお根強い人気を誇ります。

特にSR20DETターボエンジン搭載モデルは、最高出力205馬力(後期型)を発揮し、ドリフトやチューニングベースとして国内外で高い評価を受けています。

現在では「ネオクラシックカー」として再評価が進み、状態の良い個体であれば数十万円〜200万円程度の買取価格も期待できる状況です。

しかし、一般的な買取店では「ドリフト車=酷使されている」というイメージから、スポーツカーとしての本来の価値を正しく評価できないケースが少なくありません。

180SXのような旧車スポーツは、専門店で査定を受けるか否かで買取価格に数十万円以上の差が出ることも珍しくないのです。

この記事では、180SX(RPS13)の買取相場の傾向から査定で重視されるポイント、さらに高値売却を実現するための具体的な方法まで徹底解説します。

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目次

日産180SXとは?

日産180SXは、1989年から1998年まで生産されたFR(後輪駆動)スポーツカーです。同時期に販売されていたシルビア(S13型)の姉妹車として開発され、北米市場では「240SX」の名称で販売されました。

最大の特徴はリトラクタブルヘッドライトファストバック(ハッチバック)スタイルのボディデザインです。シルビアが固定式ヘッドライトとノッチバックスタイルを採用したのに対し、180SXはよりスポーティで空力を意識したデザインが与えられました。

車名の「180」は、デビュー時に搭載されていたCA18DET型エンジンの排気量1.8Lに由来します。1991年のマイナーチェンジで2.0LのSR20DET型ターボエンジンに換装されましたが、車名は180SXのまま継続されました。

180SXの基本スペック
  • 型式:RPS13(全年式共通)
  • 生産期間:1989年〜1998年
  • ボディタイプ:3ドアハッチバック
  • 駆動方式:FR(後輪駆動)
  • エンジン:CA18DET(前期)/ SR20DET(中期・後期)
  • 最高出力:175馬力(CA18DET)/ 205馬力(SR20DET)
  • トランスミッション:5速MT / 4速AT

180SXはFRレイアウト×ターボエンジン×軽量ボディという組み合わせから、発売当初よりドリフト競技やサーキット走行で高い人気を誇りました。特にSR20DETエンジンはチューニングベースとしての素性が良く、数百馬力を発揮する仕様も珍しくありません。

生産終了から25年以上が経過した現在、180SXは「ネオクラシックカー」として国内外で再評価されています。特に海外では、リトラクタブルヘッドライトを持つ最後の日産FRスポーツとして、シルビアとは異なる独自の人気を確立しています。

180SXの買取相場【2025年版】

180SXの買取相場は、エンジン型式・年式・走行距離・修復歴・カスタム内容によって大きく変動します。

特にドリフト競技やサーキット走行に使用されていた車両は、査定額に影響が出やすいポイントです。

2025年現在の市場動向をもとに、おおよその相場傾向をまとめました。

180SX(RPS13)の相場傾向

180SXは全年式を通じてRPS13型式ですが、前期・中期・後期でエンジンや装備が異なります。特に後期型のSR20DETターボは国内外で需要が高く、状態次第で高額査定が期待できます。

グレード・仕様年式状態買取相場(目安)
CA18DET(前期ターボ)1989-1991年走行10万km以下・良好30万円〜80万円
SR20DET(中期ターボ)1991-1996年走行10万km以下・良好50万円〜120万円
SR20DET(後期ターボ)1996-1998年走行10万km以下・良好70万円〜150万円程度
Type X(後期・低走行極上車)1996-1998年走行5万km以下・極上100万円〜200万円程度
全グレード過走行・要整備10万円〜50万円

※上記はあくまで目安です。実際の買取価格は車両の状態によって大きく変動します。

180SXは海外市場での需要も非常に高く、特に北米では「25年ルール」により全年式が輸入解禁となっています。

海外輸出ルートを持つ旧車専門店では、国内相場を上回る査定額が提示されるケースも珍しくありません

年式・エンジン別の特徴と査定評価

180SXは、前期・中期・後期でエンジンや装備が大きく異なります。それぞれの査定での評価ポイントを詳しく見ていきましょう。

前期型(1989-1991年)CA18DET搭載車の特徴

180SXの前期型は、1.8LのCA18DETターボエンジンを搭載してデビューしました。車名の「180」はこの排気量に由来しています。

前期型の主な特徴
  • CA18DET型(1.8Lターボ・175馬力)
  • リトラクタブルヘッドライト(全年式共通)
  • 車重約1,180kg〜1,220kg
  • リアスポイラー形状が異なる

前期型は現存数が少なく希少性がありますが、CA18DETエンジンはSR20DETに比べてチューニングベースとしての人気が低いため、査定額は控えめな傾向があります。

中期型(1991-1996年)SR20DET搭載車の特徴

1991年のマイナーチェンジでエンジンがSR20DETに換装され、180SXは大きく進化しました。

中期型の主な特徴
  • SR20DET型(2.0Lターボ・205馬力)
  • トルクが大幅に向上(28.0kgf・m)
  • 足回り・ボディ剛性の改良
  • Type II/Type Sなどグレード展開

👉SR20DET搭載の中期型から、査定評価が大きく上がる傾向があります。

SR20DETはチューニングベースとして世界的に人気が高く、海外需要も中期型から本格化します。

後期型(1996-1998年)の特徴

1996年のマイナーチェンジで登場した後期型は、180SXの完成形として最も人気が高いモデルです。

後期型の主な特徴
  • SR20DET型(2.0Lターボ・205馬力・レッドヘッド)
  • 外装デザインの変更(バンパー・サイドシル)
  • Type X(最上級グレード)設定
  • 内装の質感向上

👉後期型Type Xは、180SXの中で最も高い査定評価を受けるグレードです。

特にフルノーマルや低走行の極上車は、コレクター層からも支持されており、高額査定が期待できます。

180SXの査定額を左右するポイント

180SXを高く売るためには、FRスポーツカー・ドリフトマシンとしての特有の査定ポイントを理解しておくことが重要です。

以下の要素が、査定額に直接影響します。

SR20DETエンジンのコンディション

180SXの査定で最も重要なのがエンジンとターボのコンディションです。SR20DETは耐久性の高いエンジンですが、チューニングや酷使によってダメージを受けている個体も少なくありません。

査定で重視される項目
  • タービンの状態 – 異音・オイル漏れ・ブースト圧の安定性
  • エンジンオイルの管理履歴 – 定期交換の記録
  • 圧縮比の状態 – オーバーレブや高ブーストによる劣化
  • 白煙・異音の有無 – 始動時・加速時の状態
  • タイミングチェーン周りの状態 – SR20DETはチェーン駆動

特に、ドリフト使用歴のある車両はエンジン・ミッションへの負荷が大きいため、メンテナンス履歴が重要視されます。

ミッション・デフの状態

180SXはFRレイアウトで、ドリフト走行ではミッションとデフに大きな負担がかかります

駆動系の査定ポイント
  • ミッションの入りやすさ(シンクロの状態)
  • 異音の有無(ギア鳴り・ベアリング音)
  • クラッチの滑り・つながり具合
  • LSD装着の有無と種類(機械式・トルセン等)
  • ドライブシャフトブーツの状態

ミッションオーバーホール済みや、クラッチ交換済みの車両はプラス評価となります。

ボディ・フレームの状態

180SXはドリフト競技で使用されることが多く、スピンやクラッシュによるボディダメージを受けている個体も少なくありません。

ボディの重要ポイント
  • 修復歴の有無(特にフロント・リア)
  • フレーム・ストラットタワーの歪み
  • リトラクタブルヘッドライトの動作状態
  • 錆の発生状況(リアフェンダー・フロアパネル)
  • 塗装のオリジナリティ(全塗装の有無)

👉修復歴なしのストレートボディは大きなプラス評価となります。

純正パーツの残存状況

180SXはカスタム率が非常に高い車種のため、純正パーツが残っているかどうかが査定額に大きく影響します。

価値が高い純正パーツ
  • 純正ターボ(T25/T28)
  • 純正ECU
  • 純正マフラー
  • 純正サスペンション
  • 純正エアロ・バンパー(特に後期型)
  • 純正ホイール

社外パーツに交換している場合でも、純正パーツを保管していれば必ず申告しましょう。「純正に戻せる状態」は高評価につながります。

整備記録簿・使用履歴の有無

旧車において、整備記録簿は査定額を大きく左右する重要な要素です。180SXの場合、「ドリフト使用歴」の有無も正直に申告することが大切です。

プラス評価となる記録
  • ディーラーや専門店での定期点検記録
  • タービン関連の整備・交換記録
  • ミッション・クラッチの整備履歴
  • ストリート使用のみ(サーキット・ドリフト未使用)
  • ワンオーナー・禁煙車

記録簿がない場合でも、整備のレシートやメモがあれば査定時に提示することをおすすめします。

一般買取店で180SXが安く叩かれる理由

180SXを一般的な中古車買取店に持ち込むと、本来の価値より安い査定額を提示されるケースが多く見られます。

「ドリ車=酷使されている」と決めつけられる

一般買取店の最大の問題は、180SX=ドリフト車というイメージから、状態を見ずに減額されることです。

一般店で起こる問題
  • 「180SXはドリフトで酷使されている」と一律減額
  • ストリート使用のみでも疑いの目で見られる
  • SR20DETの状態を正確に判断できない
  • カスタムパーツの価値を理解していない

その結果、丁寧に乗られてきた極上車でも「古いスポーツカーだから」という理由だけで安く買い叩かれてしまいます

販売先が限られると判断される

一般買取店は、ファミリー層や実用車を求める顧客がメインのため、2ドアFRスポーツカーは「売りにくい車」と判断されます。一方、旧車専門店スポーツカーファン向けのネットワーク海外輸出ルートを持っているため、適正価格での買取が可能です。

海外需要を把握していない

180SXは海外、特に北米やオーストラリアで非常に高い人気を誇ります。しかし、一般買取店は海外輸出ルートを持っていないため、この需要を査定額に反映できません

専門店であれば、海外相場を考慮した適正価格で買い取ることができます。

180SXを高く売る実践方法

旧車専門店・スポーツカー専門店で査定を受ける

180SXを高く売るための最も確実な方法は、SR20DETやFRスポーツの価値を理解している専門店に査定を依頼することです。

専門店のメリット
  • SR20DETエンジンの状態を正確に評価
  • ドリフト使用歴を適切に判断(過度な減額なし)
  • スポーツカーファン向けの販売ルートを保有
  • 海外輸出ルートで高値販売が可能
  • カスタムパーツの価値を正当評価

旧車王は、1980〜90年代のネオクラシックカー買取に特化した専門店として、180SXの買取実績も豊富です。無料の出張査定にも対応しているため、「まずは愛車の現在価値を知りたい」という方でも気軽に利用できます。

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相見積もりのコツ

旧車専門店1社 + 一括査定サービスで比較するのが理想
査定額の根拠を必ず聞く:なぜこの金額なのかを確認
「他社でも査定中」と伝える:競合意識を持たせることで査定額アップの可能性
焦らず比較する:即決を迫られても、必ず複数社の査定結果を見てから判断

売却前の準備で査定額アップ

査定を受ける前に、以下の準備をしておくことで査定額アップが期待できます。

査定前にやっておくべきこと
  • 車内・エンジンルームの清掃
  • 整備記録簿・レシート類の整理
  • 純正部品があれば用意(社外品装着車)
  • スペアキー・取扱説明書の確認
  • カスタム内容・使用履歴のリストアップ

特に、「ドリフト未使用」「サーキット走行なし」の場合は必ずアピールしましょう。ストリート使用のみの車両は希少価値があります。

カスタム車両の評価について

180SXはカスタムベースとして人気があり、ほとんどの車両が何らかのカスタムを受けています。

プラス評価されやすいカスタム
  • 車高調(TEIN・HKS・CUSCO等の有名ブランド)
  • マフラー(HKS・TRUST・FUJITSUBO等)
  • タービン交換(T28・GT2871等の定番仕様)
  • ブレーキ強化(ビッグローター等)
  • 純正部品の保管あり
マイナス評価されやすいカスタム
  • 過度なブーストアップ(エンジン耐久性に不安)
  • ワイドボディ化(純正に戻せない)
  • ロールケージ装着(競技使用を想起)
  • 公認車検を取得していない改造
  • 純正部品を廃棄してしまった場合

カスタム車両は正直に申告することが重要です。隠しても査定時にわかってしまうため、事前に伝えておく方が印象も良くなります。

180SXの売却タイミング

180SXの相場は、車両の状態と市場動向に大きく影響されます。

大きな故障が発生する前に売却する

旧車の売却で最も理想的なタイミングは、大きな故障やトラブルが発生する前です。

こんな症状が出たら早めに売却検討
  • エンジンからの異音・白煙が目立つ
  • ターボの効きが悪くなってきた
  • ミッションの入りが渋くなった
  • クラッチ滑りが発生している
  • オイル消費が増えてきた

これらの症状が出始めたら、完全に故障する前に査定を受けることをおすすめします。

海外需要の高まりを活かす

180SXは海外で「JDMスポーツカー」として絶大な人気を誇っています。

海外市場の状況
  • アメリカ(25年ルール): 全年式輸入解禁済み(最終型1998年も解禁)
  • カナダ: 15年ルールで全年式輸入可能
  • オーストラリア: シルビア系の需要非常に高い
  • 円安効果: 海外バイヤーが日本車を割安に購入可能

海外輸出ルートを持つ専門店なら、国内相場を上回る価格で売却できる可能性があります。

ネオクラシック人気が続いている今がチャンス

1980〜90年代の国産スポーツカーは、現在「ネオクラシックカー」として世界的に注目を集めています。

180SXはリトラクタブルヘッドライト×FRターボという唯一無二のパッケージであり、この人気が続いている今が売却の好機と言えるでしょう。

まとめ:180SXを高値で売却するために

180SXを高く売るための重要ポイントを改めて整理します。

FRターボスポーツの高額査定ポイント
  • 旧車専門店・スポーツカー専門店で査定を受ける
  • SR20DETエンジン・ミッションの状態が最重要
  • 純正パーツの残存・修復歴なしが高評価
  • 大きな故障が発生する前に売却する

日産180SX(RPS13)は、リトラクタブルヘッドライトとSR20DETターボを組み合わせた国産FRスポーツとして、2025年現在も世界中で根強い人気を誇っています。

特に後期型Type Xや、低走行のフルノーマル車は、国内外で高い需要があり、適切な専門店で査定を受ければ想像以上の査定額が提示されることもあります。

「180SXを手放すか迷っている」
「ドリフトで使っていたから査定額が心配」

という方は、まずは無料査定を受けてみることをおすすめします。査定だけでも無料で対応しているため、気軽に相談してみてください。

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