アコードを高く売るには?買取相場と査定ポイント【CA/CB/CD系・1985-1997年式】

「アコードを売りたいけど、古い車だから値段がつかないかも…」
「一般的なセダンだし、高く売れるイメージがない」

ホンダ アコード(CA/CB/CD系)は、1985年〜1997年にかけて生産された3世代にわたるミドルサイズセダンです。当時のホンダを代表するグローバルモデルとして、国内外で高い評価を受けてきました。

特にVTECエンジンを搭載したSiR(CB/CD系)は、スポーツセダンとして走りを求めるファンから根強い支持を集めています。

現在では年式相応の個体が多いものの、状態の良い車両やスポーツグレードであれば数十万円以上の買取価格も期待できる状況です。

しかし、一般的な買取店では「古いセダン」として一律に低評価されてしまうケースが少なくありません。

この年代のアコードは、旧車に精通した専門店で査定を受けるか否かで、買取価格に大きな差が出ることがあるのです。

この記事では、アコード(CA/CB/CD系)の買取相場の傾向から査定で重視されるポイント、高値売却を実現するための具体的な方法まで解説します。

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目次

アコード(CA/CB/CD系)の買取相場【2025年版】

アコードの買取相場は、世代・グレード・走行距離・車両の状態によって大きく変動します。

率直に申し上げると、一般的なグレードのアコードは年式を考慮すると高額査定は難しいのが現状です。しかし、VTECエンジン搭載のスポーツグレードや、状態の良い希少車であれば、思わぬ評価を受けることもあります。

2025年現在の市場動向をもとに、おおよその相場傾向をまとめました。

CA系(3代目・1985-1989年)の相場傾向

CA系は、リトラクタブルヘッドライトを採用した個性的なデザインで知られる3代目アコードです。生産から35年以上が経過し、現存する個体は非常に少なくなっています。

グレード状態買取相場(目安)
一般グレード(LX/EXなど)走行可能・年式相応〜数万円程度
Si/CA3(DOHC)走行可能・良好数万円〜20万円程度
希少グレード・低走行極上車極上要相談(希少性による)

※CA系は流通量が極めて少なく、正確な相場データが限られています。状態次第では希少車として評価されることもあります。

CB系(4代目・1989-1993年)の相場傾向

CB系は、ホンダ初のVTECエンジンを搭載したモデルとして歴史的な意義を持つ4代目アコードです。特にSiRグレード(H22A型VTEC)は、スポーツセダンとして一定の評価を受けています。

グレード状態買取相場(目安)
一般グレード(EX/VIなど)走行可能・年式相応〜数万円程度
SiR(VTEC)走行10万km以下・良好10万円〜30万円程度
SiR(低走行・極上車)走行5万km以下・極上30万円〜50万円程度
アコード クーペ良好希少性により要相談

※上記はあくまで目安です。VTECエンジンの状態や整備履歴により大きく変動します。

CD系(5代目・1993-1997年)の相場傾向

CD系は、この世代のアコードの中で最も流通量が多く、初の3ナンバーボディを採用したモデルです。スポーツグレードのSiRは現在も一定の人気があります。

グレード状態買取相場(目安)
一般グレード(EX/VTSなど)走行可能・年式相応〜数万円程度
SiR(VTEC)走行10万km以下・良好15万円〜50万円程度
SiR(低走行・極上車)走行5万km以下・極上50万円〜80万円程度
アコード ワゴン(CE1)良好数万円〜30万円程度

※上記はあくまで目安です。実際の買取価格は車両の状態によって大きく変動します。

参考:6代目アコード ユーロR(1997年以降)について

なお、1997年9月以降の6代目アコード(CL1型)には「ユーロR」が設定されました。こちらは本記事の対象年式(1985-1997年)よりも新しい世代になりますが、H22A型VTECエンジンを220馬力にチューンし、レカロシート、モモ製ステアリング、ヘリカルLSDなどを装備したホンダのスポーツセダンの系譜として、現在も高い人気を誇っています。

6代目ユーロR(CL1)の買取相場は、旧車王のデータによると30万円〜150万円程度となっており、状態の良い個体では本記事で扱うCD系SiRよりも高値での取引が期待できます。

アコードは北米市場での需要も高く、特に「25年ルール」により年式の古いモデルが輸入解禁となっています。

海外輸出ルートを持つ旧車専門店では、国内相場を上回る査定額が提示される可能性もあります

世代・グレード別の特徴と査定評価

アコード(CA/CB/CD系)は、世代やグレードによって特徴と市場価値が大きく異なります。それぞれの査定での評価ポイントを詳しく見ていきましょう。

CA系(3代目・1985-1989年)の特徴

CA系は、ホンダらしい先進的なデザインと技術を取り入れた3代目モデルです。リトラクタブルヘッドライトを採用し、当時としては斬新なスタイリングが特徴でした。

CA系の主な特徴
  • A18A/A20A型エンジン(1.8L/2.0L)、B18A/B20A型DOHCエンジン
  • リトラクタブルヘッドライト採用(前期)
  • 4輪ダブルウィッシュボーン独立懸架
  • 3ドアエアロデッキ設定あり

CA系は生産から35年以上が経過し、現存する走行可能な個体は非常に少なくなっています。一般的な状態では高額査定は期待しにくいものの、極めて状態の良い個体は希少車としての評価を受けることがあります。

CB系(4代目・1989-1993年)の特徴

CB系は、ホンダVTECテクノロジーを初めて搭載したセダンとして歴史的な価値を持つモデルです。

CB系の主な特徴
  • H22A型VTECエンジン搭載(SiR・190馬力)※ただしCB系には非搭載説もあり
  • F22B/F20A/F18A型エンジン(一般グレード)
  • 4輪ダブルウィッシュボーン継続採用
  • アコード クーペ(CB7/CB6)・ワゴン設定あり

👉CB系ではスポーツグレードが最も高い査定評価を受けます。

CB系のスポーツグレードは4輪ダブルウィッシュボーン式サスペンションと高性能エンジンの組み合わせにより、優れた運動性能を実現しています。また、アコード クーペは北米での人気が高く、海外需要が期待できるモデルです。

CD系(5代目・1993-1997年)の特徴

CD系は、より成熟したデザインと走行性能を両立させた5代目モデルです。スポーツグレードとしてSiRが設定され、走りを重視するファンから支持を集めました。

CD系の主な特徴
  • H22A型VTECエンジン搭載(SiR・190馬力)
  • F22B型/F20B型/F18B型エンジン(一般グレード)
  • 4輪ダブルウィッシュボーン式サスペンション継続採用
  • アコード ワゴン(CE1)設定あり

👉CD系ではSiRが最も高い評価を受けるグレードです。

H22A型VTECエンジンを搭載したSiRは、190馬力を発揮するスポーツセダンとして、ホンダらしい走りの楽しさを体現したモデルです。状態の良い個体であれば、専門店での適正評価が期待できます。

アコードの査定額を左右するポイント

アコード(CA/CB/CD系)を高く売るためには、この車種特有の査定ポイントを理解しておくことが重要です。

VTECエンジンのコンディション

CB系・CD系のSiRに搭載されるH22A型VTECエンジンは、査定において最も重要なチェックポイントとなります。

エンジン査定で重視される項目
  • VTECの作動状態 – 高回転域での切り替わりが正常か
  • オイル消費 – 過度なオイル消費はエンジン内部の摩耗を示唆
  • 異音の有無 – 始動時・高回転時のノイズ
  • オイル管理履歴 – VTECエンジンはオイル管理が特に重要
  • タイミングベルト交換履歴 – 交換済みはプラス評価

VTECエンジンは高回転まで回すことを前提に設計されているため、適切なメンテナンスが行われていたかどうかが査定額を大きく左右します。

ミッション・駆動系の状態

スポーツグレードのアコードは、マニュアルトランスミッションの状態も重要な査定ポイントです。

ミッション査定のポイント
  • シフトフィールの滑らかさ
  • ギア抜けの有無
  • シンクロの摩耗状態
  • クラッチの滑り・異音
  • デフの動作状態

マニュアルトランスミッションの良好な状態は、スポーツグレードの価値を維持する重要な要素です。

ボディ・外装の状態

年式を考慮すると、ボディの状態は査定において重要なファクターとなります。

外装の重要ポイント
  • 錆の発生状況(フェンダー周り・下回り)
  • 塗装のオリジナリティ(全塗装の有無)
  • 修復歴の有無
  • 外装パーツの欠品
  • リトラクタブルヘッドライトの動作(CA系前期)

特に、純正色を維持している車両修復歴のない車両は、状態に対する信頼性が高く評価されます。

内装・装備品の状態

スポーツグレードでは、純正装備品の残存状態が査定額に影響します。

プラス評価となる装備
  • 純正スポーツシートの良好な状態
  • 純正ステアリングのオリジナル状態
  • メーター類の正常動作
  • エアコン・パワーウィンドウの動作
  • オーディオ類の純正品残存

純正装備が良好な状態で残っていると、査定時の印象が良くなります。

整備記録簿・履歴の有無

旧車において、整備記録簿は査定額を左右する重要な要素です。

プラス評価となる記録
  • ディーラーや専門店での定期点検記録
  • タイミングベルト交換履歴
  • クラッチ交換履歴
  • ウォーターポンプ等補機類の交換履歴
  • 前オーナー歴が明確な個体

記録簿がない場合でも、整備のレシートやメモがあれば査定時に提示することをおすすめします。

一般買取店でアコードが安く査定される理由

アコード(CA/CB/CD系)を一般的な中古車買取店に持ち込むと、本来の価値より安い査定額を提示されるケースがあります。

VTECエンジンやスポーツグレードの価値を理解していない

一般買取店の多くは、「古いセダン」として年式だけで評価してしまう傾向があります。

一般店で起こりやすい問題
  • SiRの希少性を評価しない
  • VTECエンジンの状態を正確に判断できない
  • 純正スポーツ装備の価値を見落とす
  • H22A型エンジンの市場価値を知らない

その結果、状態の良いスポーツグレードでも「25年以上前のセダン」という理由だけで最低価格を提示されてしまいます

販売先がないと判断される

一般買取店は、ファミリー層や実用車を求める顧客がメインのため、古いスポーツセダンは「売りにくい車」と判断されます。一方、旧車専門店ホンダ車ファン向けのネットワーク海外輸出ルートを持っているため、適正な評価での買取が可能です。

整備リスクを過大評価される

旧車に詳しくない店舗では、整備コストやリスクを過大に見積もる傾向があります。

過大評価されやすい項目
  • 「VTECは整備が大変」→ 根拠なく減額
  • 「部品供給が心配」→ 一律で低評価
  • 「古いから何かしら問題がある」→ 確認なく減額

専門店であれば、現状のコンディションを正確に判断し、適正価格で評価することができます。

アコードを高く売る実践方法

旧車専門店で査定を受ける

アコード(CA/CB/CD系)を適正に評価してもらうための最も確実な方法は、旧車やホンダスポーツの価値を理解している専門店に査定を依頼することです。

専門店のメリット
  • VTECエンジンの状態を正確に評価
  • SiRの市場価値を熟知
  • ホンダ車ファン向けの販売ルートを保有
  • 海外輸出ルートで需要のあるバイヤーへ接続可能
  • 純正装備品の価値を正当評価

旧車王は、1980〜90年代の国産車買取に特化した専門店として、アコードを含むホンダ車の買取実績も持っています。無料の出張査定にも対応しているため、「まずは愛車の現在価値を知りたい」という方でも気軽に利用できます。

売却前の準備で査定額アップ

査定を受ける前に、以下の準備をしておくことで評価アップが期待できます。

査定前にやっておくべきこと
  • 車内・エンジンルームの清掃
  • 整備記録簿・レシート類の整理
  • 純正部品があれば用意(社外品装着車)
  • スペアキー・取扱説明書の確認
  • 不具合箇所の把握と申告準備

特に、純正部品を保管している場合は必ず申告しましょう。「純正に戻せる状態」はプラス評価となります。

カスタム車両の評価について

アコードSiRはチューニングベースとしても人気があり、カスタムされている車両も多く存在します。

評価されやすいカスタム
  • 車高調(TEIN・無限等の有名ブランド)
  • マフラー(無限・SPOON等)
  • 吸排気系の適度なチューン
  • 純正部品の保管あり
マイナス評価されやすいカスタム
  • 過度なエンジンチューン(高回転仕様等)
  • 公認車検を取得していない改造
  • 純正シート等の取り外し・紛失
  • 内装の大幅な改造

カスタム車両は正直に申告することが重要です。隠しても査定時にわかるため、事前に伝えておく方が印象も良くなります。

アコードの売却タイミング

アコード(CA/CB/CD系)の相場は、車両の状態と市場動向に影響されます。

大きな故障が発生する前に売却する

旧車の売却で最も理想的なタイミングは、大きな故障やトラブルが発生する前です。

こんな症状が出たら早めに売却検討
  • エンジンからの異音・白煙が目立つ
  • VTECの切り替わりが不調
  • ミッションの入りが悪くなった
  • クラッチ滑りが発生している
  • オイル消費が著しく増えた

これらの症状が出始めたら、完全に故障する前に査定を受けることをおすすめします。

海外需要の高まりを活かす

アコードは北米市場で「90年代のホンダスポーツセダン」として知られています。

海外市場の状況
  • アメリカ(25年ルール): 1999年式まで輸入解禁済み
  • カナダ: 15年ルールで広い年式が輸入可能
  • 右ハンドル仕様: 日本仕様ならではの希少性
  • H22A型エンジン人気: 載せ替え用としても需要あり

海外輸出ルートを持つ専門店なら、国内だけでは得られない販路での売却が可能になります。

まとめ:アコード(CA/CB/CD系)を売却する際のポイント

アコード(CA/CB/CD系)の売却で押さえておきたいポイントを整理します。

アコード売却のポイント
  • SiRなどスポーツグレードは専門店で査定を
  • VTECエンジンのコンディションが査定の要
  • 大きな故障が発生する前に売却を検討

ホンダ アコード(CA/CB/CD系)は、VTECエンジンを搭載したスポーツセダンとして、2025年現在も一定の支持を集めています。

率直に申し上げると、一般グレードでは年式相応の評価となるケースが多いのが現状です。しかし、SiRといったスポーツグレードで状態の良い個体であれば、専門店で適正な評価を受けられる可能性があります。

「アコードを手放そうか検討している」
「年式が古いのでどこで売ればいいかわからない」

という方は、まずは無料査定を受けてみることをおすすめします。査定だけでも無料で対応しているため、気軽に相談してみてください。

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