CR-X(EF型)を高く売るには?買取相場と査定ポイント【SiR・1987-1992年式】

「CR-Xを売りたいけど、古い車だから買取価格がつくのか不安…」
「一般の買取店では、FFライトウェイトスポーツの価値をわかってもらえなさそう」

ホンダCR-X(EF型)は、1987年〜1992年まで生産された2代目CR-Xです。初代バラードスポーツCR-Xの後継として登場し、軽量ボディと高回転エンジンを武器に「走りのホンダ」を体現したコンパクトスポーツとして、今なお根強い人気を誇ります。

特に最上級グレードのSiR(EF8)は、名機B16A型VTECエンジンを初搭載したモデルとして、国内外のホンダファンから高い評価を受けています。

現在では「ネオクラシックカー」として再評価が進み、状態の良い個体であれば高額での買取も期待できる状況です。しかし、流通台数が非常に少ないため、一般的な買取店では価値を正しく評価できないケースが少なくありません。

CR-Xのような希少な旧車スポーツは、専門店で査定を受けるか否かで買取価格に大きな差が出ることも珍しくないのです。

この記事では、CR-X(EF型)の買取相場の傾向から査定で重視されるポイント、さらに高値売却を実現するための具体的な方法まで徹底解説します。

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目次

ホンダCR-X(EF型)とは?市場価値

ホンダCR-X(EF型)は、1987年から1992年まで生産された2代目CR-Xです。

初代「バラードスポーツCR-X」の後継として登場し、「サイバースポーツ」のキャッチコピーとともに、当時の若者から絶大な支持を受けました。

車名の「CR-X」は「Civic Renaissance-X」の略とされ、シビックをベースにしながらも、よりスポーティで先進的なデザインを追求したモデルです。

全長3,800mm×全幅1,675mm×全高1,270mmというコンパクトなボディに、約960kg〜1,010kgという軽量設計を実現しています。

EF型CR-Xの歴史的意義

EF型CR-Xが自動車史に残る最大の理由は、世界初のVTECエンジン搭載市販車だという点です。

1989年に追加されたSiR(EF8)には、ホンダが開発した革新的な可変バルブタイミング・リフト機構「VTEC」を搭載したB16A型エンジンが載せられました。

低回転域では燃費と扱いやすさを、高回転域では160馬力という高出力を両立するこのエンジンは、世界中のエンジニアとカーエンスージアストを驚かせました。

リッターあたり100馬力という当時としては驚異的なスペックを、自然吸気エンジンで達成したB16Aは、その後のホンダスポーツの礎となり、シビックタイプR(EK9)やインテグラタイプR(DC2)へと続くVTECスポーツの系譜を生み出しました。

グレード構成

EF型CR-Xには、エンジンと駆動方式の異なる3つの型式が存在します。

型式グレードエンジン駆動方式最高出力
EF61.5X / SiD15B(SOHC)FF100〜130馬力
EF71.5X 4WDD15B(SOHC)4WD100馬力
EF8SiRB16A(DOHC VTEC)FF160馬力

特にSiR(EF8)は、VTECエンジンに加えて4輪ダブルウィッシュボーンサスペンション、ビスカスLSDを標準装備し、「走りのCR-X」を体現するモデルとして、今なお多くのホンダファンから愛されています。

デザインと装備の特徴

EF型CR-Xは、直線基調の初代から一転、丸みを帯びたエアロダイナミクスデザインを採用しました。Cd値(空気抵抗係数)0.30という当時としては優秀な数値を実現し、高速走行時の安定性と燃費性能を両立しています。

EF型CR-Xの主な特徴
  • ガラスエリアの広いファストバックスタイル – 後方視界に優れた大型リアウィンドウ
  • リトラクタブルヘッドライト廃止 – 初代から固定式ヘッドライトに変更
  • 4輪ダブルウィッシュボーンサスペンション – 上級グレードに採用
  • 電動格納式リアスポイラー – 一部グレードにオプション設定
  • 2+2のパッケージング – 実用性を確保した設計

また、同世代のシビック(EF型)との部品共有により、カスタムやメンテナンスの選択肢が広いのも特徴です。シビックSiR(EF9)とエンジン・ミッションを共有しているため、チューニングパーツも豊富に存在します。

現在の市場価値

生産終了から30年以上が経過した現在、CR-X(EF型)は「ネオクラシックカー」として再評価が進んでいます。

特に海外市場では、アメリカの「25年ルール」により全年式が輸入解禁となっており、JDM(Japanese Domestic Market)ホンダの人気とともに需要が高まっています。「VTEC原点」としての歴史的価値も相まって、状態の良いSiR(EF8)はコレクターズアイテムとしての価値を持つようになりました。

一方で、現存する個体数は年々減少しており、特に錆や腐食のない良好な個体は希少になっています。売却を検討している方にとっては、価値が認められている今が好機と言えるでしょう。

CR-X(EF型)の買取相場について

CR-X(EF型)の買取相場は、グレード・年式・走行距離・エンジンコンディション・修復歴によって大きく変動します。

ただし、CR-Xは生産終了から30年以上が経過しており、現存する個体数が非常に少ないのが現状です。そのため、一般的な中古車買取サイトには信頼できる相場データがほとんど掲載されていません。

買取価格は個体の状態によって大きく異なるため、正確な価格を知るには専門店での査定が必須となります。

グレード別の市場評価

CR-X(EF型)には3つのグレードが存在し、査定評価は大きく異なります。

グレード型式エンジン市場評価
1.5X / SiEF6D15B(SOHC・105〜130馬力)希少だが需要は限定的
1.5X 4WDEF7D15B(SOHC・105馬力)非常に希少・コレクター需要
SiREF8B16A(DOHC VTEC・160馬力)最も高評価・高額査定の可能性大

👉SiR(EF8)は、CR-Xの中で最も高い査定評価を受けるグレードです。

B16A型VTECエンジンは、ホンダが量産車に初めてVTECを搭載した記念碑的なパワーユニットであり、エンジン単体でも価値があるとされています。

相場に影響する主な要素

CR-Xは希少車のため、以下の要素によって買取価格が大きく変動します。

価格を左右する主な要素
  • グレード – SiR(EF8)が圧倒的に高評価
  • エンジン・VTECの状態 – 異音・オイル漏れの有無
  • ボディの錆・腐食 – 30年以上経過しているため重要
  • 修復歴の有無 – 事故歴は大幅減額
  • 純正部品の残存状況 – オリジナル状態は高評価
  • 整備記録簿の有無 – メンテナンス履歴は重要

特にSiR(EF8)の低走行・極上車は、コレクター需要や海外需要から、想像以上の価格がつくこともあります。一方で、状態が悪い個体や過走行車は、グレードに関わらず査定額が伸びにくい傾向があります。

海外輸出ルートを持つ旧車専門店では、国内相場を上回る査定額が提示されるケースも珍しくありません

グレード別の特徴と査定評価

CR-X(EF型)は、グレードによってエンジンや装備が大きく異なります。それぞれの査定での評価ポイントを詳しく見ていきましょう。

SiR(EF8)の特徴

SiRは、CR-X(EF型)の最上級グレードであり、VTECエンジン初搭載車として歴史的価値を持つモデルです。

SiR(EF8)の主な特徴
  • B16A型 1.6L DOHC VTECエンジン(160馬力)
  • レッドゾーン8,000rpmの高回転型
  • 車重約960kg – リッター100馬力を実現
  • 4輪ダブルウィッシュボーンサスペンション
  • ビスカスLSD標準装備

👉SiRは「VTECの原点」として、国内外で非常に高い人気を誇ります。

特に北米市場では「25年ルール」により輸入が解禁されており、海外コレクターからの需要も高まっています。状態の良いSiRであれば、専門店での高額査定が期待できます。

Si / 1.5X(EF6)の特徴

Si / 1.5Xは、D15B型SOHCエンジンを搭載したスタンダードグレードです。

Si / 1.5X(EF6)の主な特徴
  • D15B型 1.5L SOHCエンジン(105〜130馬力)
  • PGM-FI(燃料噴射)仕様あり
  • 軽量で扱いやすい特性
  • SiRより流通量はやや多い

VTECエンジンではないため、SiRほどの市場評価はありませんが、CR-Xというモデル自体の希少性から、状態が良ければ一定の査定額が期待できます。

1.5X 4WD(EF7)の特徴

EF7は、CR-Xとしては珍しい4WDモデルです。

1.5X 4WD(EF7)の主な特徴
  • D15B型 1.5L SOHCエンジン(105馬力)
  • リアルタイム4WDシステム
  • 生産台数が非常に少ない希少モデル

スポーツ走行向きではありませんが、「4WDのCR-X」という珍しさから、コレクター需要がある可能性があります。現存台数は非常に少ないと思われます。

CR-X(EF型)の査定額を左右するポイント

CR-Xを高く売るためには、この車種特有の査定ポイントを理解しておくことが重要です。

以下の要素が、査定額に直接影響します。

VTECエンジンのコンディション(SiR)

SiR(EF8)の査定で最も重要なのがB16A型VTECエンジンの状態です。VTECの切り替わりが正常に作動するか、高回転域でのパワー感が維持されているかが重視されます。

エンジン査定で重視される項目
  • VTEC作動の正常性 – 4,800〜5,200rpm付近での切り替わり
  • 圧縮圧力 – 各気筒の均一性
  • オイル消費量 – 過度な消費は減額
  • 異音の有無 – タペット音・ノッキング等
  • タイミングベルト交換履歴 – 交換済みはプラス評価

B16Aは高回転型エンジンのため、過去のオーナーがどのような乗り方をしていたかも重要です。サーキット走行歴のある車両は、エンジンの消耗が進んでいる可能性があります。

ボディの錆・腐食状態

CR-X(EF型)は生産から30年以上が経過しているため、ボディの錆・腐食状態が査定の大きなポイントとなります。

錆が発生しやすい箇所
  • リアフェンダー周り(ホイールアーチ)
  • サイドシル・ロッカーパネル
  • フロアパネル
  • リアハッチ周辺
  • ジャッキアップポイント

表面的な錆は補修可能ですが、フレームやフロアに達する深刻な腐食がある場合は大幅な減額となります。ガレージ保管されていた個体は高評価を受けやすい傾向があります。

純正部品の残存状況

CR-Xは年式の古さから、純正部品の入手が困難になっています。オリジナル状態を維持している車両は高く評価されます。

純正状態が重視されるポイント
  • 純正ホイール(オプション含む)
  • 純正マフラー
  • 純正エアロパーツ
  • 純正シート・内装
  • 純正ECU(書き換えなし)

カスタムされている車両でも、純正部品を保管している場合は必ず申告しましょう。「純正に戻せる状態」であれば、査定額にプラスとなります。

修復歴・事故歴の有無

スポーツカーは走行中の事故リスクが高いため、修復歴の有無は査定額に大きく影響します。

修復歴がチェックされる箇所
  • フロントインサイドパネル
  • フロントクロスメンバー
  • リアフロアパネル
  • ピラー(A・B・C)
  • ルーフパネル

修復歴がある場合でも、正直に申告することが重要です。査定時に発覚すると印象が悪くなるため、事前に伝えておきましょう。

整備記録簿の有無

30年以上前の車両において、整備記録簿は査定額を大きく左右する重要な要素です。

プラス評価となる記録
  • ディーラーや専門店での定期点検記録
  • タイミングベルト交換履歴
  • クラッチ交換履歴
  • エンジンオーバーホール履歴
  • 新車時からの履歴が揃っている

記録簿がない場合でも、整備のレシートやメモがあれば査定時に提示することをおすすめします。

一般買取店でCR-Xが安く叩かれる理由

CR-Xのような希少な旧車スポーツを一般的な中古車買取店に持ち込むと、本来の価値より安い査定額を提示されるケースが多く見られます。

VTECエンジンの価値を理解していない

一般買取店では、B16A型VTECエンジンの歴史的価値や市場評価を正しく理解していないことがあります。

一般店で起こる問題
  • 「30年以上前の古い車」という理由だけで一律減額
  • VTECエンジンの状態を正確に判断できない
  • SiRとその他グレードの価値差を理解していない
  • 希少性による市場価値を反映できない

その結果、コレクター価値のある車両でも「古いコンパクトカー」として安く買い叩かれてしまいます

販売先が限られると判断される

一般買取店は、ファミリー層や実用車を求める顧客がメインのため、古いスポーツカーは「売りにくい車」と判断されます。一方、旧車専門店ホンダファン向けのネットワーク海外輸出ルートを持っているため、適正価格での買取が可能です。

部品供給の不安から減額される

旧車に詳しくない店舗では、部品調達コストやリスクを過大に見積もる傾向があります。

過大評価されやすい項目
  • 「部品がないから」→ 根拠なく大幅減額
  • 「エンジンが古いから」→ VTEC価値を無視
  • 「錆びているかも」→ 確認せず一律減額

専門店であれば、現状のコンディションを正確に判断し、適正価格で買い取ることができます。

CR-X(EF型)を高く売る実践方法

旧車専門店で査定を受ける

CR-Xを高く売るための最も確実な方法は、VTECエンジンやホンダスポーツの価値を理解している専門店に査定を依頼することです。

専門店のメリット
  • VTECエンジンの状態を正確に評価
  • SiRの希少性を理解している
  • ホンダファン向けの販売ルートを保有
  • 海外輸出ルートで高値販売が可能
  • グレードや仕様の価値を正当評価

旧車王は、1980〜90年代のネオクラシックカー買取に特化した専門店として、CR-Xのような希少車の買取実績も豊富です。無料の出張査定にも対応しているため、「まずは愛車の現在価値を知りたい」という方でも気軽に利用できます。

売却前の準備で査定額アップ

査定を受ける前に、以下の準備をしておくことで査定額アップが期待できます。

査定前にやっておくべきこと
  • 車内・エンジンルームの清掃
  • 整備記録簿・レシート類の整理
  • 純正部品があれば用意(社外品装着車)
  • スペアキー・取扱説明書の確認
  • カスタム内容のリストアップ

特に、純正部品を保管している場合は必ず申告しましょう。「純正に戻せる状態」は大きなプラス評価となります。

カスタム車両の評価について

CR-Xはチューニングベースとしても人気があり、多くの車両が何らかのカスタムを受けています。

プラス評価されやすいカスタム
  • 車高調(TEIN・OHLINS等の有名ブランド)
  • マフラー(無限・SPOON等のホンダ系ブランド)
  • ブレーキ強化(ローター・パッド)
  • 無限・SPOONなどのパーツ装着
  • 純正部品の保管あり
マイナス評価されやすいカスタム
  • 過度なエンジンチューン(VTECコントローラー等)
  • 安価な社外エアロパーツへの交換
  • 内装の大幅な改造
  • 公認車検を取得していない改造
  • 純正部品を廃棄してしまった場合

カスタム車両は正直に申告することが重要です。隠しても査定時にわかってしまうため、事前に伝えておく方が印象も良くなります。

CR-X(EF型)の売却タイミング

CR-Xの相場は、車両の状態と市場動向に大きく影響されます。

大きな故障が発生する前に売却する

旧車の売却で最も理想的なタイミングは、大きな故障やトラブルが発生する前です。

こんな症状が出たら早めに売却検討
  • エンジンからの異音・白煙が目立つ
  • VTECの切り替わりが不安定(SiR)
  • オイル消費量が増えてきた
  • ミッションの入りが悪くなった
  • 錆の進行が目立ってきた

これらの症状が出始めたら、完全に故障する前に査定を受けることをおすすめします。

海外需要の高まりを活かす

CR-X(EF型)は海外で「90年代ジャパニーズスポーツ」として人気が高まっています。

海外市場の状況
  • アメリカ(25年ルール): 全年式が輸入解禁済み
  • カナダ: 15年ルールで全年式輸入可能
  • 欧州・オセアニア: JDMホンダ人気で需要増加中
  • 円安効果: 海外バイヤーが日本車を割安に購入可能

海外輸出ルートを持つ専門店なら、国内相場を上回る価格で売却できる可能性があります。

ネオクラシック人気が続いている今がチャンス

1980〜90年代の国産スポーツカーは、現在「ネオクラシックカー」として世界的に注目を集めています。

CR-XはVTECエンジン初搭載車という歴史的価値を持ち、この人気が続いている今が売却の好機と言えるでしょう。

まとめ:CR-X(EF型)を高値で売却するために

CR-Xを高く売るための重要ポイントを改めて整理します。

CR-X高額査定のポイント
  • 旧車専門店で査定を受ける
  • SiR(EF8)はVTECエンジンの状態が最重要
  • ボディの錆・腐食状態をチェック
  • 大きな故障が発生する前に売却する

ホンダCR-X(EF型)は、VTECエンジン初搭載車として歴史的価値を持つ希少なスポーツカーです。特にSiR(EF8)は、国内外で高い人気を誇り、適切な専門店で査定を受ければ想像以上の査定額が提示されることもあります。

「CR-Xを手放すか迷っている」
「古い車なので査定額が心配」

という方は、まずは無料査定を受けてみることをおすすめします。査定だけでも無料で対応しているため、気軽に相談してみてください。

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