「86/BRZを売りたいけど、MTとATで査定額が変わるって本当?」
「前期と後期、どっちが高く売れるの?」
トヨタ86とスバルBRZは、2012年にトヨタとスバルが共同開発した国産FRスポーツカーの名車です。
「ドリフト入門車」「ライトウェイトスポーツの復活」として大きな話題を呼び、2012年から2021年まで生産された初代モデル(ZN6/ZC6)は、現在でも中古車市場で根強い人気を保っています。
特に6MTモデルや後期型(E型以降)は高い評価を受けており、状態によっては100万円台から200万円前後の買取価格も期待できる状況です。
しかし、一般的な買取店ではFRスポーツカー特有の価値や、年式による細かな改良点を正しく評価できないケースが少なくありません。
86/BRZのようなスポーツカーは、専門知識を持つ買取店で査定を受けるか否かで買取価格に数十万円の差が出ることも珍しくないのです。
この記事では、初代86/BRZ(ZN6/ZC6)の買取相場の傾向から、MT/AT・前期/後期・グレード別の査定ポイント、さらに高値売却を実現するための具体的な方法まで徹底解説します。
初代86/BRZ(ZN6/ZC6)とは?FRスポーツの新時代を開いた名車
トヨタ86(ZN6)とスバルBRZ(ZC6)は、2012年に登場したトヨタ・スバル共同開発のFRスポーツカーです。
トヨタが企画・デザインを担当し、スバルが水平対向エンジンとシャシー設計を担当。両社の強みを活かした「ピュアスポーツカー」として、国内外で高い評価を獲得しました。
86の車名は、1983年に登場した伝説のFRスポーツ「AE86型カローラレビン/スプリンタートレノ(ハチロク)」へのオマージュ。BRZは「Boxer engine, Rear drive, Zenith(水平対向・後輪駆動・頂点)」を意味します。
初代86/BRZの最大の特徴は、低重心・軽量ボディ・自然吸気エンジンによる「扱いやすいFRスポーツ」というコンセプトにあります。
スバルのFA20型2.0L水平対向4気筒エンジン(200馬力)を搭載し、車重は約1,200kg〜1,270kg。重心高は世界トップクラスの低さを実現し、ドライビングの楽しさを追求したモデルとして多くのスポーツカーファンの心を掴みました。
- 生産期間:2012年4月〜2021年10月(86)/ 2012年3月〜2020年(BRZ)
- 型式:ZN6(86)/ ZC6(BRZ)
- エンジン:FA20型 2.0L水平対向4気筒NA
- 最高出力:200馬力(前期・全車)/ 207馬力(後期・MTのみ、ATは200馬力)
- トランスミッション:6MT / 6AT
- 駆動方式:FR(後輪駆動)
特に本記事で取り上げる初代モデル(ZN6/ZC6)は、「ピュアスポーツカーの再来」として、モータースポーツからドライブ愛好家まで幅広い支持を受けています。
2021年には2代目(ZN8/ZD8)が登場しましたが、初代の「軽量・シンプル・ナチュラル」なキャラクターは今なお根強いファンを持ち、中古車市場でも高い人気を誇ります。
86とBRZの違いは?査定への影響は?
86とBRZは基本的に同じ車両ですが、細かな違いが存在します。査定への影響を含めて解説します。
外観の違い
- フロントグリル:86は横基調、BRZは六角形グリル
- ヘッドライト:86はウインカー別体、BRZはヘッドライト内蔵
- フロントバンパー:形状が若干異なる
- テールランプ:デザインが異なる
足回りのセッティング
発売当初、86とBRZでは足回りのセッティングに違いがありました。
- 86:ドリフトを意識した「リアがスライドしやすい」セッティング
- BRZ:フロント柔らかめ・リア硬めの「安定志向」セッティング
ただし、年次改良を重ねるうちに両車のセッティングは近づいていきました。
買取相場の違い
買取相場では、86の方がBRZより若干高値がつく傾向があります。
理由は以下の通りです:
- 86の方が販売台数が多く、流通量も多い
- トヨタブランドの認知度が高い
- 「ハチロク」の名前によるブランド力
ただし、同じ年式・グレード・走行距離であれば相場差は数万円〜10万円程度であり、大きな差ではありません。状態・グレード・MT/ATの違いの方が査定額に大きく影響します。
初代86/BRZの買取相場傾向【2026年版】
初代86/BRZ(ZN6/ZC6)の買取相場は、トランスミッション(MT/AT)・前期/後期・グレード・走行距離・車両状態によって大きく変動します。
特に6MTモデルは圧倒的な人気を誇り、ATとの買取価格差は数十万円に達することもあります。
ただし、初代86/BRZは中古車市場での流通量が多く、査定額は個体差が大きいため、以下はあくまで傾向としてご参考ください。
MT vs AT:買取相場の大きな差
初代86/BRZの買取相場で最も大きな影響を与えるのがトランスミッションの違い(MT/AT)です。
| トランスミッション | 状態 | 買取相場傾向 |
|---|---|---|
| 6MT(前期・良好) | 走行5万km以下 | 数十万円〜100万円台前半 |
| 6MT(後期・良好) | 走行3万km以下 | 100万円台中盤〜200万円前後 |
| 6AT(前期・良好) | 走行5万km以下 | 数十万円〜100万円前後 |
| 6AT(後期・良好) | 走行3万km以下 | 100万円前後〜100万円台後半 |
| 全モデル | 過走行・要整備 | 数十万円〜 |
※上記はあくまで目安です。実際の買取価格は車両の状態・年式・グレードによって大きく変動します。
👉6MTはATより数十万円高い相場で取引される傾向があります。
理由は以下の通りです:
- 中古車市場での流通量は6MT:ATが約6:4でMTが多い
- スポーツカーファンはMTを好む傾向が強い
- モータースポーツベースとしての需要
- 7年落ち以降、MTの方がリセールバリューが高い
前期 vs 後期:改良による価格差
初代86/BRZは、生産期間中に「アプライドモデル」と呼ばれる年次改良が行われました。
- 前期型:A〜D型(2012年4月〜2016年7月)
- 後期型:E〜H型(2016年8月〜2021年10月)
後期型(E型以降)は大幅改良が施され、以下の変更がありました:
- エンジン出力向上(200馬力→207馬力※MTのみ)
- トルク増強(低中速域のトルク特性改善)
- 足回りの大幅改良(ボディ剛性・ショック・スプリング)
- 小径ステアリング採用(365mm→326mm)
- フロント・リアデザイン変更
👉後期型は前期型より数十万円高値で取引される傾向があります。
特に、E型(2016年)以降の個体は「完成度が高い」と評価され、中古車市場でも人気が高くなっています。
グレード別の相場傾向
86とBRZにはそれぞれ複数のグレードが存在します。
- GT:標準グレード
- GTリミテッド:装備充実の上級グレード
- RC:競技ベース車(レース用)
- G/G Sports:エントリーグレード
- S:標準グレード
- R:上級グレード
- GT:最上級グレード
- RA Racing:競技ベース車
- STI Sport:STI専用チューニング
👉グレード差による買取価格差は10〜30万円程度です。
最も人気が高いのは以下のグレードです:
- 86:GT / GTリミテッド(6MT)
- BRZ:S / GT(6MT)
競技ベース車(RC/RA Racing)は、レース使用歴や改造内容によって査定額が大きく変動します。
初代86/BRZの査定額を左右するポイント
初代86/BRZを高く売るためには、FRスポーツカー特有の査定ポイントを理解しておくことが重要です。
以下の要素が、査定額に直接影響します。
水平対向エンジンのコンディション
86/BRZの査定で最も重要なのがエンジンの状態です。スバル製FA20型水平対向エンジンは耐久性が高いものの、適切なメンテナンスが不可欠です。
- エンジンオイルの管理履歴 – 定期交換の記録
- バルブスプリング問題 – リコール対応済みか
- 異音の有無 – エンジンからのカタカタ音など
- オイル滲み・漏れ – ヘッドカバーガスケット等
- 圧縮圧力 – エンジン内部の摩耗状態
特に、バルブスプリングのリコール対応が完了しているかは重要なチェックポイントです。未対応の場合は減額対象となることがあります。
ミッション・クラッチの状態(MT車)
6MT車は人気が高い反面、ミッションとクラッチの状態が査定に大きく影響します。
- シフトの入り(特に1速・2速のシンクロ状態)
- クラッチの滑り・ジャダー
- ギア抜けの有無
- クラッチペダルのフィーリング
- クラッチ交換履歴
サーキット走行やドリフトで酷使されていた車両はミッションやクラッチの消耗が進んでいることがあります。
足回り・サスペンションの状態
FRスポーツカーとして、足回りの状態は走行性能と直結するため重要な査定ポイントです。
- ショックアブソーバーのヘタリ・オイル漏れ
- スプリングのヘタリ
- ブッシュ類の劣化
- アライメントのズレ
- タイヤの残溝・偏摩耗
純正足回りの場合、10万km前後でショックのヘタリが顕著になります。交換済みであればプラス評価です。
ボディ・フレームの状態
スポーツカーとして、事故歴・修復歴の有無は査定額に大きく影響します。
- 修復歴の有無(特にフレーム修正)
- 事故歴の有無
- リアフェンダーの損傷(ドリフトによる接触)
- フロントバンパー下部の擦り傷
- 塗装のオリジナリティ
特に、サーキット走行やドリフト使用歴がある車両はリアバンパーやフェンダーに損傷があるケースが多く、査定時に確認されます。
サーキット・競技使用歴と改造内容
86/BRZはモータースポーツベースとして人気があり、サーキット使用歴や改造内容が査定に影響します。
- 車高調(TEIN・CUSCO・HKS等の有名ブランド)
- マフラー(TRUST・HKS・FUJITSUBO等)
- ブレーキ強化パーツ(ブレンボ等)
- LSD(機械式LSD装着)
- HKSスーパーチャージャー(86で高評価)
- 純正部品の保管あり
- 過度なローダウン(フロント5cm以上下げている)
- 粗悪なカスタムパーツの装着
- 純正部品を廃棄している
- 素性不明なエンジンチューニング
- 過度なサーキット使用(エンジン・足回りへのダメージ)
👉HKSスーパーチャージャー装着車は高値がつく傾向があります。特に86では人気のチューニングです。
ただし、サーキット使用歴がある場合は正直に申告することが重要です。専門店であればサーキット仕様車としての価値を正当に評価してもらえます。
整備記録簿・ディーラー点検履歴の有無
スポーツカーにおいて、整備記録簿は査定額を大きく左右する重要な要素です。
- ディーラーや専門店での定期点検記録
- エンジンオイル交換履歴(5,000km毎推奨)
- クラッチ交換履歴(MT車)
- 足回り交換・O/H履歴
- 新車時からの記録簿一式
記録簿がない場合でも、整備のレシートやメモがあれば査定時に提示することをおすすめします。
一般買取店で86/BRZが安く叩かれる理由
86/BRZのようなスポーツカーを一般的な中古車買取店に持ち込むと、本来の価値より安い査定額を提示されるケースが多く見られます。
スポーツカーの価値を正しく評価できない
一般買取店の最大の問題は、FRスポーツカーの価値やMTの需要を正しく評価できないことです。
- 「MTは売れない」という固定観念
- サーキット使用歴を一律マイナス評価
- カスタムパーツを「故障リスク」としか見ない
- 前期・後期の違いを理解していない
- 86とBRZの違いを知らない
その結果、6MTの高い需要や後期型の改良点を無視して安く買い叩かれてしまいます。
カスタム車両を過度に減額する
スポーツカーに詳しくない店舗では、カスタムパーツを「リスク」として過大に減額する傾向があります。
- 「車高調は故障リスク」→ 根拠なく大幅減額
- 「社外マフラーは違法」→ 一律減額(実際は保安基準適合品も多数)
- 「HKSスーパーチャージャーは壊れやすい」→ 価値を理解せず減額
専門店であれば、有名ブランドのカスタムパーツは逆にプラス評価となります。
86/BRZを高く売る実践方法
スポーツカー専門店・旧車専門店で査定を受ける
86/BRZを高く売るための最も確実な方法は、スポーツカーやFR車の価値を理解している専門店に査定を依頼することです。
- 6MTの高い需要を正当に評価
- 前期・後期の違いを理解している
- HKSスーパーチャージャー等のカスタムを高評価
- サーキット仕様車の価値を理解
- スポーツカーファン向けの販売ルートを保有
旧車王は、1980〜2000年代のスポーツカー買取に特化した専門店として、86/BRZの買取実績も豊富です。初代86/BRZは生産終了から数年が経過し、「旧車」としての価値が高まりつつあります。
特に前期型(A〜D型)は10年以上が経過しており、旧車専門店の査定対象となります。無料の出張査定にも対応しているため、「まずは愛車の現在価値を知りたい」という方でも気軽に利用できます。
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専門店の査定額と合わせて、一括査定サービスを利用すると効率的に複数社の査定額を比較できます。
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*※MOTA実施アンケートより。回答数3,645件(回答期間:2023年6月~2024年5月)
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相見積もりのコツ
✅ 旧車専門店1社 + 一括査定サービスで比較するのが理想
✅ 査定額の根拠を必ず聞く:なぜこの金額なのかを確認
✅ 「他社でも査定中」と伝える:競合意識を持たせることで査定額アップの可能性
✅ 焦らず比較する:即決を迫られても、必ず複数社の査定結果を見てから判断
売却前の準備で査定額アップ
査定を受ける前に、以下の準備をしておくことで査定額アップが期待できます。
- 車内・エンジンルームの清掃
- 整備記録簿・レシート類の整理
- 純正部品があれば用意(社外品装着車)
- スペアキー・取扱説明書の確認
- エンジン・ミッションの動作確認
- カスタムパーツのブランド・型番を控える
特に、純正部品を保管している場合は必ず申告しましょう。「純正に戻せる状態」は大きなプラス評価となります。
複数社で相見積もりを取る
スポーツカーの買取では、店舗によって査定額が大きく異なることがあります。
最低でも3社(一般買取店・スポーツカー専門店・旧車専門店)で相見積もりを取ることをおすすめします。
86/BRZの売却タイミング
初代86/BRZの相場は、車両の状態と市場動向に大きく影響されます。
大きな故障が発生する前に売却する
スポーツカーの売却で最も理想的なタイミングは、大きな故障やトラブルが発生する前です。
- エンジンからの異音・オイル消費増加
- ミッションの入りが悪くなった(MT車)
- クラッチの滑り(MT車)
- 足回りからの異音・ショックのヘタリ
- エアコンの効きが悪くなった
これらの症状が出始めたら、完全に故障する前に査定を受けることをおすすめします。
前期型(A〜D型)は「旧車」として価値が高まる時期
初代86/BRZの前期型(2012〜2016年)は、生産終了から10年以上が経過し、「ネオクラシックカー」として再評価が始まっています。
特に状態の良い6MT・低走行車は、今後さらに希少性が高まる可能性があります。
ただし、メンテナンスコストが増大する前に売却するという判断も重要です。「旧車として高値がつく時期」を待つか、「状態の良いうちに売却する」かは、車両の状態と維持費用のバランスで判断しましょう。
まとめ:初代86/BRZを高値で売却するために
初代86/BRZを高く売るための重要ポイントを改めて整理します。
- スポーツカー専門店・旧車専門店で査定を受ける
- 6MTはATより数十万円高い相場
- 後期型(E型以降)は前期より数十万円高値傾向
- HKSスーパーチャージャー装着車は高評価
- 大きな故障が発生する前に売却する
トヨタ86・スバルBRZ(初代・ZN6/ZC6・2012-2021年式)は、国産FRスポーツカーの復活を象徴する名車として、2026年現在も根強い人気を誇っています。
特に6MT・後期型・HKSスーパーチャージャー装着車は、国内外で高い需要があり、適切な専門店で査定を受ければ想像以上の査定額が提示されることもあります。
「86/BRZを手放すか迷っている」
「MTだから高く売れるか不安」
「サーキット使用歴があるけど大丈夫?」
という方は、まずは無料査定を受けてみることをおすすめします。査定だけでも無料で対応しているため、気軽に相談してみてください。

