「GTOを売りたいけど、古い国産スポーツカーだから価値がつくのか不安…」
「ツインターボモデル、今でも高く売れるの?」
三菱・GTOは、1990年〜2000年まで生産された三菱を代表するハイパフォーマンススポーツカーです。
特にZ15A型のツインターボモデルは、3.0L V6ツインターボエンジン搭載で最高出力280馬力を発揮し、4WD・4WS・アクティブエアロなど当時の最先端技術を惜しみなく投入したモデルとして今なお評価されています。
現在では「ネオクラシックカー」として再評価が進み、状態の良い個体であれば数十万円〜200万円以上の買取価格も期待できる状況です。
しかし、一般的な買取店ではツインターボの価値や4WDシステムの状態を正しく評価できないケースが少なくありません。
GTOのような旧車スポーツカーは、専門店で査定を受けるか否かで買取価格に数十万円の差が出ることも珍しくないのです。
この記事では、三菱GTO(Z15A・Z16A)の買取相場の傾向から査定で重視されるポイント、さらに高値売却を実現するための具体的な方法まで徹底解説します。
三菱GTOとは?市場価値
三菱・GTOは、1990年から2000年まで生産された三菱を代表するハイパフォーマンススポーツカーです。
車名の「GTO」は「Gran Turismo Omologato(グランツーリスモ・オモロガート)」の略で、レース参戦のためのホモロゲーションモデルを意味します。北米市場では「3000GT」の名称で販売され、世界的な人気を誇りました。
1990年代の国産スポーツカー黄金期を象徴する存在であり、バブル期の潤沢な開発費を投入して作られた「技術の結晶」として知られています。
三菱GTOの特徴
GTOの最大の特徴は、当時の最先端技術を惜しみなく詰め込んだハイテク装備にあります。
フルタイム4WD、4WS(四輪操舵)、アクティブエアロシステム、電子制御サスペンションなど、三菱の技術力を世に示すフラッグシップとしての役割を果たしました。
- Z15A(ツインターボ):3.0L V6ツインターボ(6G72型)、280馬力、4WD標準
- Z16A(NA):3.0L V6 NA(6G72型)、225馬力、FF/4WD選択可
三菱GTOの歴史的/市場価値
特に本記事で取り上げるZ15A(ツインターボ)は、当時の国産スポーツカーで最高レベルの動力性能を誇り、GT-Rやスープラといったライバルたちとともに「国産スポーツカー黄金時代」を形成しました。
- ツインターボ:最上級グレード、4WD・ツインターボ・フル装備
- ツインターボMR:軽量化モデル、6速MT専用
- SR:NAエンジン上級グレード
- NA:ベースグレード
2000年に惜しまれつつ生産終了となりましたが、その圧倒的な存在感とハイテク装備から、現在でも三菱ファンや旧車愛好家から高い評価を受けています。
ネオクラシックカーとして再評価が進む今、状態の良い個体は希少価値が高まっています。
三菱GTOの買取相場【2025年版】
GTOの買取相場は、型式・グレード・走行距離・エンジン/ターボのコンディション・修復歴によって大きく変動します。
特にツインターボモデルやMRグレードは需要が高く、査定額に大きな差が出やすい傾向があります。
2025年現在の市場動向をもとに、おおよその相場傾向をまとめました。
Z15A(ツインターボ)の相場傾向
Z15Aは、GTOの中で最も人気が高いモデルです。280馬力のツインターボエンジンと4WDシステムを標準装備し、走行性能を求めるユーザーから高い評価を受けています。
| グレード | 状態 | 買取相場(目安) |
|---|---|---|
| ツインターボ(AT) | 走行10万km以下・良好 | 30万円〜80万円 |
| ツインターボ(MT) | 走行10万km以下・良好 | 50万円〜120万円 |
| ツインターボMR(6MT) | 走行10万km以下・良好 | 80万円〜180万円 |
| ツインターボMR(低走行極上車) | 走行5万km以下・極上 | 150万円〜250万円以上 |
| 全グレード | 過走行・要整備 | 10万円〜50万円 |
※上記はあくまで目安です。実際の買取価格は車両の状態によって大きく変動します。
Z16A(NA)の相場傾向
Z16AはNAエンジン搭載モデルで、ツインターボに比べると相場はやや控えめですが、維持のしやすさから根強い需要があります。
| グレード | 状態 | 買取相場(目安) |
|---|---|---|
| SR / NA(AT) | 走行10万km以下・良好 | 10万円〜30万円 |
| SR / NA(MT) | 走行10万km以下・良好 | 20万円〜50万円 |
| 全グレード | 過走行・要整備 | 5万円〜20万円 |
※上記はあくまで目安です。駆動方式(FF/4WD)や装備によっても変動します。
GTOは海外でも「3000GT」として人気があり、特に北米やヨーロッパでは需要が高まっています。
海外輸出ルートを持つ旧車専門店では、国内相場を上回る査定額が提示されるケースもあります。
型式・グレード別の特徴と査定評価
GTOは型式やグレードによって特徴が大きく異なります。それぞれの査定での評価ポイントを詳しく見ていきましょう。
Z15A(ツインターボ)の特徴
Z15Aは、バブル期に開発された三菱の技術力を結集したモデルです。国産280馬力規制の中で最高峰の性能を目指し、数々の先進装備が投入されました。
- 6G72型 3.0L V6ツインターボエンジン(280馬力)
- フルタイム4WDシステム標準装備
- 4WS(四輪操舵システム)搭載
- アクティブエアロシステム(リアスポイラー可動式)
- 電子制御サスペンション(ECS)
👉Z15Aでもっとも査定評価が高いのは、6速MT搭載の「ツインターボMR」です。
1997年以降のMRは軽量化が施され、走りに特化した希少グレードとして評価されています。
Z16A(NA)の特徴
Z16AはNAエンジン搭載モデルで、ツインターボに比べて維持費が抑えられる点が魅力です。FFモデルも選択可能で、より幅広いユーザーをターゲットにしたグレード構成となっています。
- 6G72型 3.0L V6 NAエンジン(225馬力)
- FF / 4WD選択可能
- ツインターボ比で維持費が抑えめ
- 一部グレードで4WS搭載
👉Z16AはMT車や4WDモデルが比較的高評価を受けます。
ただし、ツインターボに比べると需要は限定的なため、専門店での査定がより重要になります。
GTOの査定額を左右するポイント
GTOを高く売るためには、三菱車・ハイパフォーマンスカー特有の査定ポイントを理解しておくことが重要です。
以下の要素が、査定額に直接影響します。
ツインターボエンジンのコンディション
GTOの査定で最も重要なのが6G72型ツインターボエンジンの状態です。ターボエンジンは適切なメンテナンスが行われているかどうかで寿命が大きく変わります。
- ターボのブースト圧・異音 – 正常に加給されるか
- 白煙・黒煙の有無 – 始動時・加速時の状態
- オイル管理履歴 – 定期交換の記録(ターボ車は特に重要)
- オイル滲み・漏れ – ヘッドガスケット、タービン周り
- タイミングベルト交換履歴 – 交換済みはプラス評価
特に、タービンのブロー(故障)やオイル上がりがある場合は大幅な減額対象となります。査定前にエンジンの調子を確認しておくことをおすすめします。
4WD・4WS・アクティブエアロの動作状態
GTOの特徴である4WDシステム、4WS(四輪操舵)、アクティブエアロは、正常に動作するかどうかが査定に大きく影響します。
- 4WDシステムの作動状態(センターデフ・ビスカス)
- 4WSの作動状態(低速・高速での挙動)
- アクティブエアロ(リアスポイラー)の可動
- 電子制御サスペンション(ECS)の動作
- 各種警告灯の点灯有無
これらの機構が故障している場合、修理費用が高額になるため減額されやすい一方、正常動作していれば希少性として評価されます。
ボディ・外装の状態
GTOは生産終了から20年以上が経過しているため、錆や塗装劣化が進んでいる車両も見られます。
- 塗装のオリジナリティ(全塗装の有無)
- 錆の発生状況(リアフェンダー・サイドシル・フロア周り)
- リトラクタブルヘッドライトの動作(前期型)
- エアロパーツの状態(純正・社外の確認)
- アクティブエアロ(リアスポイラー)の状態
特に、純正色を維持している車両や修復歴のない車両は高評価を受けます。
ミッションの状態
GTOはMT車の人気が高く、ミッションの状態が査定額に大きく影響します。
- シフトの入り(特に2速・3速)
- クラッチの滑り・ジャダー
- シンクロの摩耗状態
- ゲトラグ製6速MT(MR)の状態は特に重要
- AT車はシフトショック・滑りの有無
特にMRの6速MTは希少であり、正常動作していれば大きなプラス評価となります。
整備記録簿の有無
旧車において、整備記録簿は査定額を大きく左右する重要な要素です。
- ディーラーや専門店での定期点検記録
- タイミングベルト交換履歴
- タービン関連の整備・交換履歴
- 4WD・4WS関連の整備記録
- 新車時からの記録簿一式
記録簿がない場合でも、整備のレシートやメモがあれば査定時に提示することをおすすめします。
一般買取店でGTOが安く叩かれる理由
GTOのようなハイパフォーマンススポーツカーを一般的な中古車買取店に持ち込むと、本来の価値より安い査定額を提示されるケースが多く見られます。
ハイパワースポーツカーの価値を理解していない
一般買取店の最大の問題は、ツインターボや4WDシステムの価値を正しく評価できないことです。
- 「古いスポーツカーは故障が多い」と一律減額
- ツインターボエンジンの価値を評価できない
- 4WD・4WSを「故障リスク」としか見ない
- MRグレードの希少性を理解していない
その結果、状態の良い個体でも「古い三菱車だから」という理由だけで安く買い叩かれてしまいます。
販売先が限られると判断される
一般買取店は、ファミリー層や実用車を求める顧客がメインのため、2ドアクーペは「売りにくい車」と判断されます。一方、旧車専門店はスポーツカーファン向けのネットワークや海外輸出ルートを持っているため、適正価格での買取が可能です。
特殊機構を過度に減額対象とする
旧車や三菱車に詳しくない店舗では、4WDや4WS、アクティブエアロなどの特殊機構を「故障リスク」として過大に減額する傾向があります。
- 「ツインターボは故障すると高額」→ 根拠なく大幅減額
- 「4WDは部品がない」→ 一律減額
- 「アクティブエアロは壊れやすい」→ 実際の状態を見ずに減額
専門店であれば、現状のコンディションを正確に判断し、これらの機構が正常であれば逆にプラス評価となります。
GTOを高く売る実践方法
旧車専門店で査定を受ける
GTOを高く売るための最も確実な方法は、ツインターボや4WDシステムの価値を理解している専門店に査定を依頼することです。
- ツインターボエンジンの状態を正確に評価
- 4WD・4WSを故障リスクではなく価値として評価
- スポーツカーファン向けの販売ルートを保有
- 海外輸出ルートで高値販売が可能
- MRグレードの希少性を正当評価
旧車王は、1980〜90年代のネオクラシックカー買取に特化した専門店として、GTOの買取実績も豊富です。無料の出張査定にも対応しているため、「まずは愛車の現在価値を知りたい」という方でも気軽に利用できます。
売却前の準備で査定額アップ
査定を受ける前に、以下の準備をしておくことで査定額アップが期待できます。
- 車内・エンジンルームの清掃
- 整備記録簿・レシート類の整理
- 純正部品があれば用意(社外品装着車)
- スペアキー・取扱説明書の確認
- ターボ・4WD・4WSの動作確認
特に、純正部品を保管している場合は必ず申告しましょう。「純正に戻せる状態」は大きなプラス評価となります。
カスタム車両の評価について
GTOはカスタムベースとしても人気があり、多くの車両が何らかのカスタムを受けています。
- 車高調(HKS・TEIN等の有名ブランド)
- マフラー(HKS・TRUST等)
- ブーストアップ関連(適切に施工されたもの)
- ブレーキ強化パーツ
- 純正部品の保管あり
- 4WD・4WSの取り外し・無効化
- 安価なエアロパーツへの交換
- 内装の大幅な改造
- エンジン内部への過度なチューニング
- 純正部品を廃棄してしまった場合
カスタム車両は正直に申告することが重要です。隠しても査定時にわかってしまうため、事前に伝えておく方が印象も良くなります。
GTOの売却タイミング
GTOの相場は、車両の状態と市場動向に大きく影響されます。
大きな故障が発生する前に売却する
旧車の売却で最も理想的なタイミングは、大きな故障やトラブルが発生する前です。
- ターボのブースト不足・異音
- 4WD・4WS警告灯が点灯
- エンジンからの異音・オイル漏れが目立つ
- ミッションの入りが悪くなった
- アクティブエアロが動かない
これらの症状が出始めたら、完全に故障する前に査定を受けることをおすすめします。
海外需要の高まりを活かす
GTOは海外で「3000GT」として高い人気を誇っています。
- アメリカ(25年ルール): 1999年式まで輸入解禁済み
- カナダ: 15年ルールで全年式輸入可能
- 欧州・オセアニア: 日本車人気で需要増加中
- 円安効果: 海外バイヤーが日本車を割安に購入可能
海外輸出ルートを持つ専門店なら、国内相場を上回る価格で売却できる可能性があります。
ネオクラシック人気が続いている今がチャンス
1990年代の国産スポーツカーは、現在「ネオクラシックカー」として世界的に注目を集めています。
GTOは三菱のハイテク技術を結集したフラッグシップスポーツカーとして、この人気が続いている今が売却の好機と言えるでしょう。
まとめ:三菱GTOを高値で売却するために
GTOを高く売るための重要ポイントを改めて整理します。
- 旧車専門店で査定を受ける
- ツインターボエンジン・4WD・4WSの状態が重要
- 大きな故障が発生する前に売却する
三菱・GTO(Z15A・Z16A)は、ツインターボエンジンと4WD、数々のハイテク装備を搭載した三菱の名車として、2025年現在も根強い人気を誇っています。
特にツインターボMRは国内外で高い需要があり、適切な専門店で査定を受ければ想像以上の査定額が提示されることもあります。
「GTOを手放すか迷っている」
「年式が古いので査定額が心配」
という方は、まずは無料査定を受けてみることをおすすめします。査定だけでも無料で対応しているため、気軽に相談してみてください。

