「スカイラインGTSを売りたいけど、GT-Rじゃないから安く買い叩かれそう…」
「古いFRスポーツだし、価値がわかる店で査定してもらいたい」
日産スカイラインGTS/GTは、R32・R33・R34型として1989年〜2002年まで生産された国産FRスポーツセダン/クーペです。GT-Rの陰に隠れがちですが、RB20/RB25系直列6気筒エンジンを搭載した本格派スポーツモデルとして、今なお根強いファンを持つ名車です。
特にターボモデルのGTS-t Type M(R32)やGTS25t Type M(R33)、25GT TURBO(R34)は、GT-Rに比べて手頃な価格で直6ターボを楽しめることから、国内外で再評価が進んでいます。
現在では「ネオクラシックカー」として注目を集め、状態の良い個体であれば数十万円〜150万円以上の買取価格も期待できる状況です。
しかし、一般的な買取店では「GT-Rじゃないから」という理由だけで安く評価されてしまうケースが少なくありません。
スカイラインGTS/GTのような旧車スポーツは、専門店で査定を受けるか否かで買取価格に数十万円以上の差が出ることも珍しくないのです。
この記事では、スカイラインGTS/GT(R32・R33・R34)の買取相場の傾向から査定で重視されるポイント、さらに高値売却を実現するための具体的な方法まで徹底解説します。
スカイラインGTS/GTの買取相場【2025年版】
スカイラインGTS/GTの買取相場は、グレード・年式・走行距離・エンジンコンディション・修復歴によって大きく変動します。
特にターボモデルは、エンジンとタービンの状態が査定額を大きく左右します。
2025年現在の市場動向をもとに、おおよその相場傾向をまとめました。
R32型 スカイラインGTS(1989-1993年)の相場傾向
R32型GTS系は、GT-Rと同時代の「第二世代スカイライン」として根強い人気を誇るモデルです。特にGTS-t Type M(ターボ)は、FR×直6ターボのピュアスポーツとして評価されています。
| グレード | エンジン | 状態 | 買取相場(目安) |
|---|---|---|---|
| GTS/GTE(NA) | RB20DE | 走行10万km以下・良好 | 20万円〜60万円 |
| GTS-t Type M(ターボ) | RB20DET | 走行10万km以下・良好 | 40万円〜100万円 |
| GTS-t Type M(低走行極上車) | RB20DET | 走行5万km以下・極上 | 80万円〜150万円以上 |
| GTS-4(4WDターボ) | RB20DET | 走行10万km以下・良好 | 50万円〜120万円 |
| 全グレード | — | 過走行・要整備 | 10万円〜40万円 |
※上記はあくまで目安です。実際の買取価格は車両の状態によって大きく変動します。
R33型 スカイラインGTS(1993-1998年)の相場傾向
R33型GTS系は、エンジンがRB25系に排気量アップし、よりトルクフルな走りが特徴です。2ドアクーペと4ドアセダンが設定され、特にクーペのGTS25t Type Mが人気です。
| グレード | エンジン | 状態 | 買取相場(目安) |
|---|---|---|---|
| GTS25(NA) | RB25DE | 走行10万km以下・良好 | 20万円〜50万円 |
| GTS25t Type M(ターボ) | RB25DET | 走行10万km以下・良好 | 40万円〜100万円 |
| GTS25t Type M(低走行極上車) | RB25DET | 走行5万km以下・極上 | 80万円〜150万円以上 |
| GTS-4(4WDターボ) | RB25DET | 走行10万km以下・良好 | 50万円〜110万円 |
| 全グレード | — | 過走行・要整備 | 10万円〜40万円 |
※上記はあくまで目安です。2ドアクーペと4ドアセダンでは、クーペの方がやや高めの評価となる傾向があります。
R34型 スカイライン25GT系(1998-2002年)の相場傾向
R34型では「GTS」の名称が廃止され「GT」系に統一されました。最終型スカイラインとして完成度が高く、特に25GT TURBOは「GT-Rに次ぐスポーツグレード」として人気があります。
| グレード | エンジン | 状態 | 買取相場(目安) |
|---|---|---|---|
| 25GT / 25GT-V(NA) | RB25DE/NEO | 走行10万km以下・良好 | 30万円〜80万円 |
| 25GT TURBO | RB25DET NEO | 走行10万km以下・良好 | 60万円〜150万円 |
| 25GT TURBO(低走行極上車) | RB25DET NEO | 走行5万km以下・極上 | 120万円〜200万円以上 |
| 25GT-X FOUR(4WDターボ) | RB25DET NEO | 走行10万km以下・良好 | 70万円〜150万円 |
| 全グレード | — | 過走行・要整備 | 20万円〜60万円 |
※上記はあくまで目安です。R34型は全体的にR32・R33より相場が高めで推移しています。
スカイラインGTS/GTは海外市場での需要も高く、特に北米では「25年ルール」により1999年式以前のR32・R33が輸入解禁となっています。
海外輸出ルートを持つ旧車専門店では、国内相場を上回る査定額が提示されるケースも珍しくありません。
グレード・年式別の特徴と査定評価
スカイラインGTS/GTは、世代やグレードによって特徴が大きく異なります。それぞれの査定での評価ポイントを詳しく見ていきましょう。
R32型 GTS系(1989-1993年)の特徴
R32型GTS系は、名機RB20型エンジンを搭載した「第二世代スカイライン」の幕開けを飾るモデルです。GT-Rと共通のプラットフォームを持ち、軽量コンパクトなボディが魅力です。
- RB20DE型(NA・155馬力)/ RB20DET型(ターボ・215馬力)
- 車重約1,280kg〜1,350kg(軽量)
- 2ドアクーペ / 4ドアセダン設定
- GTS-4は4WDターボ(ATTESA簡易版)
R32型は車体がコンパクトで軽く、「振り回して楽しい」FRスポーツとして評価されています。生産から30年以上が経過し、程度の良い個体は希少になりつつあります。
R33型 GTS系(1993-1998年)の特徴
R33型GTS系は、エンジンがRB25系に変更され、排気量アップによるトルク向上が図られました。ボディサイズもやや拡大し、グランドツーリング性能が向上しています。
- RB25DE型(NA・190馬力)/ RB25DET型(ターボ・250馬力)
- 車重約1,350kg〜1,430kg
- ボディ剛性向上・ホイールベース延長
- 2ドアクーペ / 4ドアセダン設定
👉R33型はGT-Rの「大きくなった」という批判の影響でGTS系も不人気とされていましたが、近年は再評価が進んでいます。
特に2ドアクーペのGTS25t Type Mは、現在では「コストパフォーマンスの高い直6ターボFR」として見直されています。
R34型 GT系(1998-2002年)の特徴
R34型は「最後の直6スカイライン」として、歴代モデルの集大成とも言える完成度を誇ります。GT系では「GTS」の名称が廃止され、「25GT」「25GT TURBO」などのグレード名になりました。
- RB25DE NEO型(NA・200馬力)/ RB25DET NEO型(ターボ・280馬力)
- NEOストレート6(連続可変バルブタイミング採用)
- ボディサイズ最適化・シャープなデザイン
- 2ドアクーペ / 4ドアセダン設定
👉R34型25GT TURBOは、GTS/GT系の中で最も高い査定評価を受けるグレードです。
GT-R(BNR34)の高騰に伴い、「手が届くR34」として25GT TURBOへの注目度も上昇しています。
スカイラインGTS/GTの査定額を左右するポイント
スカイラインGTS/GTを高く売るためには、直6エンジン搭載車特有の査定ポイントを理解しておくことが重要です。
以下の要素が、査定額に直接影響します。
RBエンジンとターボのコンディション
スカイラインGTS/GTの査定で最も重要なのがRBエンジンとターボのコンディションです。RB20/RB25系エンジンは耐久性に優れていますが、年式を考慮すると適切なメンテナンスが必須となります。
- タービンの状態 – 異音・オイル漏れ・シャフトのガタの有無
- エンジンオイルの管理履歴 – 定期交換の記録
- 冷却系統の状態 – ラジエーター・ホース類の劣化
- 白煙・異音の有無 – 始動時・加速時の状態
- タイミングベルト交換履歴 – RB系はタイミングチェーンだが補機ベルト類の状態
特に、ターボ車はタービン交換履歴やブースト圧の管理状況が重要です。ブーストアップ仕様で酷使された形跡があると、減額対象となります。
ミッションの状態
スカイラインGTS/GTは、5速MT / 4速ATが設定されています。スポーツ走行での需要が高いMT車は、ミッションの状態が特に重視されます。
- シンクロの状態(ギアの入りやすさ)
- クラッチの滑り・消耗度
- 異音の有無
- オイル漏れの確認
MT車はAT車に比べて査定額が高くなる傾向がありますが、ミッション不調があると大きなマイナスになります。
ボディ・外装の状態
R32は生産から30年以上、R33・R34も20年以上が経過しているため、錆や塗装劣化が進んでいる車両も多く見られます。
- 錆の発生状況(リアフェンダー・トランク周り・フロア下)
- 塗装のオリジナリティ(全塗装の有無)
- 事故修復歴の有無
- エアロパーツの状態(純正・社外の確認)
- ヘッドライトの黄ばみ・曇り
特に、純正色を維持している車両や修復歴のない車両は高評価を受けます。
足回り・駆動系の状態
スポーツ走行に使われてきた個体も多いため、足回りと駆動系のコンディションは重要な査定ポイントです。
- サスペンションの状態 – ダンパー抜け・ブッシュ劣化
- デフの状態 – 異音・オイル漏れ(特にLSD装着車)
- ドライブシャフトブーツ – 破れ・グリス漏れ
- ハブベアリング – ガタ・異音
サーキット走行歴のある車両は、これらの消耗が激しい傾向があります。
整備記録簿の有無
旧車において、整備記録簿は査定額を大きく左右する重要な要素です。
- ディーラーや専門店での定期点検記録
- タービン関連の整備・交換記録(ターボ車)
- クラッチ交換履歴
- ウォーターポンプ・サーモスタット交換履歴
- 足回りリフレッシュ記録
記録簿がない場合でも、整備のレシートやメモがあれば査定時に提示することをおすすめします。
一般買取店でスカイラインGTS/GTが安く叩かれる理由
スカイラインGTS/GTを一般的な中古車買取店に持ち込むと、本来の価値より安い査定額を提示されるケースが多く見られます。
「GT-Rじゃないから」と一括りにされる
一般買取店の最大の問題は、「GT-Rではない」という理由だけでGTS/GTを低く評価してしまうことです。
- 「GT-Rじゃないから価値がない」と決めつけられる
- RB20/RB25エンジンの価値を理解していない
- ターボグレードとNAグレードの差を評価できない
- 年式だけで「古い車」と判断される
その結果、状態の良いGTS-t Type Mや25GT TURBOでも「古いスカイラインだから」という理由だけで安く買い叩かれてしまいます。
スポーツカーの販売ルートがない
一般買取店は、ファミリー層や実用車を求める顧客がメインのため、FRスポーツセダン/クーペは「売りにくい車」と判断されます。一方、旧車専門店はスポーツカーファン向けのネットワークや海外輸出ルートを持っているため、適正価格での買取が可能です。
直6エンジンの整備リスクを過大評価される
旧車やスポーツカーに詳しくない店舗では、RBエンジンの整備コストやリスクを過大に見積もる傾向があります。
- 「直6は整備が大変」→ 根拠なく大幅減額
- 「タービン交換が必要かも」→ 状態確認せず減額
- 「古いから部品がない」→ 実際は流通している
専門店であれば、RBエンジンの現状コンディションを正確に判断し、適正価格で買い取ることができます。
スカイラインGTS/GTを高く売る実践方法
旧車専門店・スポーツカー専門店で査定を受ける
スカイラインGTS/GTを高く売るための最も確実な方法は、直6スカイラインの価値を理解している専門店に査定を依頼することです。
- RB20/RB25エンジンの状態を正確に評価
- ターボ車・NA車の価値差を理解している
- スポーツカーファン向けの販売ルートを保有
- 海外輸出ルートで高値販売が可能
- グレードや年式の価値を正当評価
旧車王は、1980〜90年代のネオクラシックカー買取に特化した専門店として、スカイラインGTS/GTの買取実績も豊富です。無料の出張査定にも対応しているため、「まずは愛車の現在価値を知りたい」という方でも気軽に利用できます。
一括査定サービスで複数社を比較する
専門店の査定額と合わせて、一括査定サービスを利用すると効率的に複数社の査定額を比較できます。
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相見積もりのコツ
✅ 旧車専門店1社 + 一括査定サービスで比較するのが理想
✅ 査定額の根拠を必ず聞く:なぜこの金額なのかを確認
✅ 「他社でも査定中」と伝える:競合意識を持たせることで査定額アップの可能性
✅ 焦らず比較する:即決を迫られても、必ず複数社の査定結果を見てから判断
売却前の準備で査定額アップ
査定を受ける前に、以下の準備をしておくことで査定額アップが期待できます。
- 車内・エンジンルームの清掃
- 整備記録簿・レシート類の整理
- 純正部品があれば用意(社外品装着車)
- スペアキー・取扱説明書の確認
- カスタム内容のリストアップ
特に、純正部品を保管している場合は必ず申告しましょう。「純正に戻せる状態」は大きなプラス評価となります。
カスタム車両の評価について
スカイラインGTS/GTはチューニングベースとしても人気があり、多くの車両が何らかのカスタムを受けています。
- 車高調(TEIN・OHLINS・HKS等の有名ブランド)
- マフラー(HKS・FUJITSUBO・柿本等)
- ブレーキ強化(ローター・パッド・キャリパー)
- NISMO・Autech純正オプション装着
- 純正部品の保管あり
- 過度なブーストアップ(エンジン負荷増大)
- ドリフト仕様への改造
- 安価なエアロパーツへの交換
- 公認車検を取得していない改造
- 純正部品を廃棄してしまった場合
カスタム車両は正直に申告することが重要です。隠しても査定時にわかってしまうため、事前に伝えておく方が印象も良くなります。
スカイラインGTS/GTの売却タイミング
スカイラインGTS/GTの相場は、車両の状態と市場動向に大きく影響されます。
大きな故障が発生する前に売却する
旧車の売却で最も理想的なタイミングは、大きな故障やトラブルが発生する前です。
- エンジンからの異音・白煙が目立つ
- タービンの効きが悪くなってきた(ターボ車)
- オイル消費が増えてきた
- ミッションの入りが悪くなった
- クラッチ滑りが発生している
これらの症状が出始めたら、完全に故障する前に査定を受けることをおすすめします。
海外需要の高まりを活かす
スカイラインGTS/GTは海外で「JDMスポーツ」として人気が高まっています。
- アメリカ(25年ルール): 1999年式まで輸入解禁済み(R32・R33対象)
- カナダ: 15年ルールで全年式輸入可能
- 欧州・オセアニア: 需要増加中
- 円安効果: 海外バイヤーが日本車を割安に購入可能
海外輸出ルートを持つ専門店なら、国内相場を上回る価格で売却できる可能性があります。
GT-R高騰の恩恵を受けている今がチャンス
R32・R33・GT-R R34の相場高騰に伴い、「手が届くスカイライン」としてGTS/GT系への注目度も上昇しています。
特にR34 25GT TURBOは、GT-R(BNR34)が2,000万円を超える相場となった今、「現実的に買える最後の直6ターボスカイライン」として人気が高まっています。
この流れが続いている今が、売却の好機と言えるでしょう。
まとめ:スカイラインGTS/GTを高値で売却するために
スカイラインGTS/GTを高く売るための重要ポイントを改めて整理します。
- 旧車専門店・スポーツカー専門店で査定を受ける
- RBエンジン・ターボのコンディションが最重要
- 大きな故障が発生する前に売却する
日産スカイラインGTS/GT(R32・R33・R34)は、GT-Rの陰に隠れがちですが、直列6気筒エンジンを搭載した本格FRスポーツとして、2025年現在も根強い人気を誇っています。
特にターボグレードのGTS-t Type M(R32)、GTS25t Type M(R33)、25GT TURBO(R34)は、国内外で高い需要があり、適切な専門店で査定を受ければ想像以上の査定額が提示されることもあります。
「スカイラインGTS/GTを手放すか迷っている」
「GT-Rじゃないから安く見られそうで不安」
という方は、まずは無料査定を受けてみることをおすすめします。査定だけでも無料で対応しているため、気軽に相談してみてください。

