「JZX100を売りたいけど、ドリフト用途で酷使されてると思われそう…」
「古い車だし、一般の買取店で正当な評価をしてもらえるか不安」
トヨタJZX100系(マークII/チェイサー/クレスタ)は、1996年〜2001年まで生産された100系セダンです。特にツアラーVグレードは、1JZ-GTEツインターボエンジン(280馬力)を搭載し、国内外のドリフトシーンや走り屋文化を象徴する1台として今なお根強い人気を誇ります。
現在では「ネオクラシックカー」として再評価が進み、状態の良い個体であれば80万円〜200万円台の買取価格も期待でき、極上のMT車では 250万円を超える事例もあります。特にMT車は希少性が高く、プレミアム価格で取引されています。
しかし、一般的な買取店ではドリフトベース車というイメージから過度に減額されたり、1JZ-GTEエンジンの真価を正しく評価できないケースが少なくありません。
JZX100のような旧車スポーツセダンは、専門店で査定を受けるか否かで買取価格に数十万円以上の差が出ることも珍しくないのです。
この記事では、JZX100 マークII/チェイサー ツアラーVの買取相場の傾向から査定で重視されるポイント、さらに高値売却を実現するための具体的な方法まで徹底解説します。
トヨタJZX100の買取相場【2025年版】
JZX100の買取相場は、車種・グレード・ミッション形式・走行距離・修復歴によって大きく変動します。
特にMT車かAT車かで価格差が大きく開くのがJZX100の特徴です。ドリフトやスポーツ走行での需要が高いMT車は、流通量が少ないこともあり高額査定となる傾向があります。
2025年現在の市場動向をもとに、おおよその相場傾向をまとめました。
チェイサー ツアラーV(JZX100)の相場傾向
チェイサー ツアラーVは、JZX100系の中で最も人気が高いモデルです。端正なフロントマスクとスポーティなイメージから、ドリフトユーザーだけでなく純正維持派のファンも多く存在します。
| グレード | ミッション | 状態 | 買取相場(目安) |
|---|---|---|---|
| ツアラーV | 5MT | 走行10万km以下・良好 | 100万円〜200万円 |
| ツアラーV | 5MT | 走行5万km以下・極上 | 150万円〜250万円 |
| ツアラーV | AT | 走行10万km以下・良好 | 50万円〜100万円 |
| ツアラーS/アバンテ等 | AT | 走行10万km以下・良好 | 20万円〜60万円 |
| 全グレード | — | 過走行・要整備 | 10万円〜50万円 |
※上記はあくまで目安です。実際の買取価格は車両の状態・修復歴・カスタム内容によって大きく変動します。
マークII ツアラーV(JZX100)の相場傾向
マークII ツアラーVは、チェイサーと同じ1JZ-GTEエンジンを搭載しながら、やや落ち着いたエクステリアが特徴です。チェイサーに比べて流通量が多く、相場はやや控えめな傾向があります。
| グレード | ミッション | 状態 | 買取相場(目安) |
|---|---|---|---|
| ツアラーV | 5MT | 走行10万km以下・良好 | 80万円〜150万円 |
| ツアラーV | 5MT | 走行5万km以下・極上 | 120万円〜200万円 |
| ツアラーV | AT | 走行10万km以下・良好 | 40万円〜80万円 |
| ツアラーS/グランデ等 | AT | 走行10万km以下・良好 | 15万円〜50万円 |
| 全グレード | — | 過走行・要整備 | 10万円〜40万円 |
※上記はあくまで目安です。実際の買取価格は車両の状態によって大きく変動します。
JZX100はともに海外市場での需要も高く、特に北米では「25年ルール」により1999年式以前のJZX100が輸入解禁となっています。
海外輸出ルートを持つ旧車専門店では、国内相場を上回る査定額が提示されるケースも珍しくありません。
グレード別の特徴と査定評価
JZX100は、グレードによってエンジンや装備が大きく異なります。それぞれの査定での評価ポイントを詳しく見ていきましょう。
ツアラーV(1JZ-GTE搭載)の特徴
ツアラーVは、JZX100系の最上級スポーツグレードです。1JZ-GTEツインターボエンジンを搭載し、当時の自主規制値である280馬力を発揮します。
- 1JZ-GTE型 2.5L直列6気筒ツインターボ(280馬力)
- 5速MT / 4速AT設定
- トルセンLSD標準装備(MT車)
- 4輪ディスクブレーキ
- 専用サスペンションセッティング
👉ツアラーV(5MT)は、JZX100の中で最も高い査定評価を受けるグレードです。
特に後期型(1998年〜)は、フロントバンパー形状の変更やインテリアの質感向上が図られており、より高い評価を受ける傾向があります。
ツアラーS(1JZ-GE搭載)の特徴
ツアラーSは、自然吸気の1JZ-GEエンジンを搭載するスポーツグレードです。ツアラーVに比べて出力は控えめですが、扱いやすさと維持費の安さから一定の人気があります。
- 1JZ-GE型 2.5L直列6気筒NA(200馬力)
- 5速MT / 4速AT設定
- ツアラーVに準じた足回り
- 維持費・燃費でツアラーVより有利
ツアラーSはツアラーVに比べて相場は控えめですが、MT車であればベースとしての需要があり、一定の査定額が期待できます。
その他グレード(グランデ・アバンテ等)
マークIIのグランデ系やチェイサーのアバンテ系は、ラグジュアリー志向のグレードです。1G-FE型(2.0L直6)や1JZ-GE型を搭載し、快適装備が充実しています。
スポーツ走行目的の需要は少ないため、ツアラー系に比べて査定額は控えめになりますが、純正維持の程度良好車であれば旧車としての価値で評価される可能性があります。
JZX100の査定額を左右するポイント
JZX100を高く売るためには、このモデル特有の査定ポイントを理解しておくことが重要です。
以下の要素が、査定額に直接影響します。
ミッション形式(MT vs AT)
JZX100の査定で最も価格差が出るのがミッション形式です。5速MT車は流通量が少なく、ドリフトやスポーツ走行用途での需要が非常に高いため、AT車に比べて大幅に高い査定額となります。
- 新車時の販売比率がAT車より圧倒的に少ない
- ドリフト・サーキット用途での需要が高い
- 海外輸出でもMT車が好まれる
- 現存する程度良好車が年々減少
AT車でも状態が良ければ一定の評価は受けられますが、MT車との価格差は50万円〜100万円以上になることも珍しくありません。
エンジンとターボのコンディション
1JZ-GTEエンジンは高出力で耐久性にも定評がありますが、生産から20年以上が経過しており、エンジンとターボのコンディションが査定額を大きく左右します。
- タービンの状態 – 異音・シャフトガタ・オイル漏れの有無
- 圧縮圧力 – エンジン内部の摩耗状態
- オイル管理履歴 – 定期交換の記録
- 白煙・異音の有無 – 始動時・加速時の状態
- タイミングベルト交換履歴 – 交換済みはプラス評価
特に、ブーストアップや大幅なパワーアップ仕様は、エンジンへの負荷が大きいと判断され、減額対象となることがあります。
ドリフト使用歴の有無
JZX100はドリフトベースとして非常に人気が高い反面、過度なドリフト使用歴は査定でマイナス評価となります。
- リアフェンダー・サイドシル周りの損傷や修復跡
- サスペンション・アーム類の摩耗・変形
- デフ・ミッションの異音やガタ
- ロールケージ取り付け跡
- フレーム修正歴
一方で、ストリート仕様で丁寧に乗られてきた個体や純正維持車は、希少性から高評価を受けます。
ボディ・フレームの状態
JZX100は生産から20年以上が経過しているため、錆や腐食の進行状況が査定に大きく影響します。
- リアフェンダーアーチ周りの錆
- サイドシル・ジャッキアップポイントの状態
- トランクフロアの腐食
- 修復歴の有無と程度
- 塗装のオリジナリティ(全塗装の有無)
特に、修復歴なし・純正色維持の個体は高評価を受けます。
整備記録簿・純正部品の有無
旧車において、整備記録簿と純正部品の有無は査定額を大きく左右する重要な要素です。
- ディーラーや専門店での定期点検記録
- タイミングベルト・ウォーターポンプ交換履歴
- クラッチ交換履歴
- タービン関連の整備記録
- 純正パーツの保管(カスタム車の場合)
記録簿がない場合でも、整備のレシートやメモがあれば査定時に提示することをおすすめします。
一般買取店でJZX100が安く叩かれる理由
JZX100を一般的な中古車買取店に持ち込むと、本来の価値より安い査定額を提示されるケースが多く見られます。
「ドリ車」のイメージで一律減額される
一般買取店の最大の問題は、JZX100=ドリフトで酷使された車というイメージで一律に減額されることです。
- 「JZX100はドリフト車だから傷んでいる」と決めつけられる
- 1JZ-GTEエンジンの価値を理解していない
- MT車のプレミアム価値を評価できない
- ツアラーVとその他グレードの価格差を把握していない
その結果、純正維持で丁寧に乗られてきた個体でも「古いセダンだから」という理由だけで安く買い叩かれてしまいます。
スポーツセダンの販売ノウハウがない
一般買取店は、ファミリー層や実用車を求める顧客がメインのため、JZX100のようなスポーツセダンは「売りにくい車」と判断されます。一方、旧車専門店はスポーツカーファン向けのネットワークや海外輸出ルートを持っているため、適正価格での買取が可能です。
整備・修復リスクを過大評価される
旧車やターボ車に詳しくない店舗では、整備コストやリスクを過大に見積もる傾向があります。
- 「タービン交換が必要かも」→ 根拠なく大幅減額
- 「ツインターボは整備費用がかかる」→ 一律減額
- 「カスタム車は敬遠される」→ 価値ある部品も評価されない
専門店であれば、現状のコンディションを正確に判断し、適正価格で買い取ることができます。
JZX100を高く売る実践方法
JZX100を高く売る実践方法
旧車専門店・スポーツカー専門店で査定を受ける
JZX100を高く売るための最も確実な方法は、1JZ-GTEエンジンやドリフトシーンでの価値を理解している専門店に査定を依頼することです。
- 1JZ-GTEエンジンの状態を正確に評価
- MT車のプレミアム価値を理解
- チェイサー/マークIIの人気差を把握
- 海外輸出ルートで高値販売が可能
- カスタム内容も適正に評価
旧車王は、1980〜90年代のネオクラシックカー買取に特化した専門店として、JZX100系の買取実績も豊富です。無料の出張査定にも対応しているため、「まずは愛車の現在価値を知りたい」という方でも気軽に利用できます。
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相見積もりのコツ
✅ 旧車専門店1社 + 一括査定サービスで比較するのが理想
✅ 査定額の根拠を必ず聞く:なぜこの金額なのかを確認
✅ 「他社でも査定中」と伝える:競合意識を持たせることで査定額アップの可能性
✅ 焦らず比較する:即決を迫られても、必ず複数社の査定結果を見てから判断
売却前の準備で査定額アップ
査定を受ける前に、以下の準備をしておくことで査定額アップが期待できます。
- 車内・エンジンルームの清掃
- 整備記録簿・レシート類の整理
- 純正部品があれば用意(社外品装着車)
- スペアキー・取扱説明書の確認
- カスタム内容・使用パーツのリストアップ
特に、純正部品を保管している場合は必ず申告しましょう。「純正に戻せる状態」は大きなプラス評価となります。
カスタム車両の評価について
JZX100はカスタムベースとしても人気が高く、多くの車両が何らかのカスタムを受けています。カスタム内容によって評価は大きく分かれます。
- 車高調(TEIN・HKS・OHLINS等の有名ブランド)
- マフラー(HKS・TRUST・FUJITSUBO等)
- ブレーキ強化(大径ローター・キャリパー交換)
- 機械式LSD(OS技研・CUSCO等)
- 純正部品の保管あり
- 過度なブーストアップ(エンジン負荷増大)
- 素性不明のタービン交換
- フレーム加工を伴う改造
- 公認車検を取得していない改造
- 純正部品を廃棄してしまった場合
カスタム車両は正直に申告することが重要です。隠しても査定時にわかってしまうため、事前に伝えておく方が印象も良くなります。
JZX100の売却タイミング
JZX100の相場は、車両の状態と市場動向に大きく影響されます。
大きな故障が発生する前に売却する
旧車の売却で最も理想的なタイミングは、大きな故障やトラブルが発生する前です。
- タービンからの異音・白煙が目立つ
- ブースト圧が安定しない
- ミッションの入りが悪くなった
- クラッチ滑りが発生している
- オイル消費が増えてきた
これらの症状が出始めたら、完全に故障する前に査定を受けることをおすすめします。修理費用が査定額を上回ってしまうケースも少なくありません。
海外需要の高まりを活かす
JZX100は海外で「90年代ジャパニーズドリフトカー」として絶大な人気を誇っています。
- アメリカ(25年ルール): 1999年式まで輸入解禁済み
- カナダ: 15年ルールで全年式輸入可能
- オーストラリア・ニュージーランド: 根強い人気
- 円安効果: 海外バイヤーが日本車を割安に購入可能
海外輸出ルートを持つ専門店なら、国内相場を上回る価格で売却できる可能性があります。
ネオクラシック人気が続いている今がチャンス
1990年代の国産スポーツカーは、現在「ネオクラシックカー」として世界的に注目を集めています。
JZX100はFRターボセダンという今では希少なパッケージであり、1JZ-GTEエンジンの信頼性と相まって、この人気が続いている今が売却の好機と言えるでしょう。
まとめ:JZX100を高値で売却するために
JZX100を高く売るための重要ポイントを改めて整理します。
- 旧車専門店・スポーツカー専門店で査定を受ける
- MT車はAT車より大幅に高額査定
- エンジン・タービンの状態が査定の鍵
- 大きな故障が発生する前に売却する
トヨタJZX100(マークII/チェイサー ツアラーV)は、1JZ-GTEツインターボ×FRという組み合わせで、2025年現在も国内外で根強い人気を誇っています。
特にMT車や低走行の極上車は、国内外で高い需要があり、適切な専門店で査定を受ければ想像以上の査定額が提示されることもあります。
「JZX100を手放すか迷っている」
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