「ランクルを売りたいけど、古い車だから値段がつくか不安…」
「ディーゼル規制地域だから買い取ってもらえないかも」
トヨタ・ランドクルーザー60/70/80は、1980年代〜1990年代に生産された本格クロスカントリー4WDです。「壊れないSUV」として世界中で絶大な信頼を獲得し、生産終了から数十年が経った現在も、国内外で根強い人気を誇っています。
特に海外市場での需要は非常に高く、北米・オーストラリア・中東・アフリカなどで「最も信頼できる4WD」として高値で取引されています。
状態の良い個体であれば、数十万円〜300万円以上の買取価格も期待できる状況です。
しかし、一般的な買取店では旧型ランクルの価値や、海外市場での需要を正しく評価できないケースが少なくありません。「古い車だから」「ディーゼルだから」という理由だけで安く買い叩かれてしまうことも珍しくないのです。
ランクル60/70/80のような旧車は、専門店で査定を受けるか否かで買取価格に数十万円〜100万円以上の差が出ることも珍しくありません。
この記事では、ランクル60/70/80の買取相場の傾向から査定で重視されるポイント、さらに高値売却を実現するための具体的な方法まで徹底解説します。
ランクル60/70/80の買取相場【2025年版】
ランクル60/70/80の買取相場は、モデル・年式・走行距離・フレームの状態・修復歴によって大きく変動します。
特に旧型ランクルは、フレームやボディの錆の状態が査定額を大きく左右します。
2025年現在の市場動向をもとに、おおよその相場傾向をまとめました。
ランクル60(1980-1990年)の相場傾向
ランクル60は、40系の後継として登場したステーションワゴンタイプの本格4WDです。北米を中心に海外人気が非常に高く、状態の良い個体は高額査定が期待できます。
| 仕様 | 年式 | 状態 | 買取相場(目安) |
|---|---|---|---|
| ガソリン車(3F/2F型) | 1980-1990年 | 走行15万km以下・錆少 | 30万円〜120万円 |
| ディーゼル車(2H/12H-T型) | 1980-1990年 | 走行15万km以下・錆少 | 20万円〜100万円 |
| 全仕様(極上車) | 1985-1990年 | 走行10万km以下・フレーム良好 | 100万円〜250万円 |
| 全仕様 | — | 過走行・錆あり・要整備 | 10万円〜40万円 |
※上記はあくまで目安です。実際の買取価格は車両の状態によって大きく変動します。
ランクル70(1984-1997年)の相場傾向
ランクル70は、ヘビーデューティー系として世界中で活躍するモデルです。バン・ピックアップ・ショートなど多様なボディ形状があり、仕様によって相場が異なります。
| ボディタイプ | 年式 | 状態 | 買取相場(目安) |
|---|---|---|---|
| ショート(3ドア) | 1984-1997年 | 走行15万km以下・錆少 | 40万円〜120万円 |
| ミドル/バン | 1984-1997年 | 走行15万km以下・錆少 | 30万円〜100万円 |
| プラド(70系) | 1990-1996年 | 走行10万km以下・良好 | 30万円〜90万円 |
| 全仕様(極上車) | 1990年代 | 走行10万km以下・フレーム良好 | 120万円〜200万円 |
| 全仕様 | — | 過走行・錆あり・要整備 | 10万円〜50万円 |
※上記はあくまで目安です。ディーゼル規制地域の車両でも、輸出向けには需要があります。
ランクル80(1989-1998年)の相場傾向
ランクル80は、60系の後継として登場した高級志向のフルサイズSUVです。フルタイム4WDを採用し、悪路走破性と快適性を両立させたモデルとして、国内外で高い人気を誇ります。
| 仕様 | 年式 | 状態 | 買取相場(目安) |
|---|---|---|---|
| ガソリン車(1FZ-FE型) | 1992-1998年 | 走行15万km以下・錆少 | 60万円〜180万円 |
| ディーゼル車(1HD-T/1HD-FT型) | 1989-1998年 | 走行15万km以下・錆少 | 40万円〜130万円 |
| VXリミテッド(ガソリン・極上) | 1995-1998年 | 走行10万km以下・フレーム良好 | 150万円〜280万円 |
| 全仕様 | — | 過走行・錆あり・要整備 | 20万円〜70万円 |
※上記はあくまで目安です。実際の買取価格は車両の状態によって大きく変動します。
ランクル60/70/80はいずれも海外市場での需要が非常に高く、特に北米では「25年ルール」により1999年式以前の車両が輸入解禁となっています。
海外輸出ルートを持つ旧車専門店では、国内相場を大きく上回る査定額が提示されるケースも珍しくありません。
モデル別の特徴と査定評価
ランクル60/70/80は、それぞれ特徴が大きく異なります。各モデルの査定での評価ポイントを詳しく見ていきましょう。
ランクル60の特徴
ランクル60は、40系の堅牢さを受け継ぎながら、居住性を大幅に向上させたモデルです。角張ったボディデザインは現在でも人気が高く、レストアベースとしても需要があります。
- ガソリン:2F型(4.2L 直6)/ 3F型(4.0L 直6)/ 3F-E型(4.0L EFI 直6)
- ディーゼル:3B型(3.4L 直4)/ 2H型(4.0L 直6)/ 12H-T型(4.0L ターボ 直6)
- パートタイム4WD(副変速機付き)
- リジッドアクスル(前後)
- 全長約4.7m・全幅約1.8m
👉ランクル60は北米市場で特に人気が高く、25年ルール解禁後に輸出需要が急増しています。
ガソリン車の方が海外では好まれる傾向にあり、フレームの状態が良好な個体は高額査定が期待できます。
ランクル70の特徴
ランクル70は、世界中の過酷な環境で使用されることを前提に設計されたヘビーデューティーモデルです。現在も海外では生産が継続されており、その信頼性は折り紙つきです。
- ガソリン:3F型(4.0L 直6)/ 3F-E型(4.0L EFI 直6)
- ディーゼル:1PZ型(3.5L 直5)/ 1HZ型(4.2L 直6)
- パートタイム4WD(副変速機付き)
- ショート・ミドル・バン・ピックアップなど多様なボディ
- シンプルで整備しやすい構造
👉ランクル70はオーストラリア・中東・アフリカなどで絶大な人気があり、輸出需要が非常に高いモデルです。
国内ではディーゼル規制で乗れない地域もありますが、輸出向けには問題なく買取されます。
ランクル80の特徴
ランクル80は、60系から大幅に進化し、フルタイム4WDとコイルスプリングサスペンションを採用した高級SUVです。オフロード性能と快適性を高いレベルで両立させています。
- ガソリン:3F-E型(4.0L 直6 ※初期型)/ 1FZ-FE型(4.5L 直6 DOHC)
- ディーゼル:1HZ型(4.2L 直6)/ 1HD-T型(4.2L 直6ターボ)/ 1HD-FT型(4.2L 直6インタークーラーターボ)
- フルタイム4WD(センターデフロック付き)
- コイルスプリングサスペンション(前後リジッドアクスル)
- VXリミテッドなど豪華装備グレードあり
👉ランクル80は、VXリミテッド(ガソリン)が最も高い査定評価を受けるグレードです。
特に1995年以降の後期型は、装備の充実度と信頼性から国内外で高い人気を誇っています。
ランクル60/70/80の査定額を左右するポイント
旧型ランクルを高く売るためには、ラダーフレーム車特有の査定ポイントを理解しておくことが重要です。
以下の要素が、査定額に直接影響します。
フレームの錆・腐食状態
旧型ランクルの査定で最も重要なのがフレームの状態です。ラダーフレーム構造のランクルは、フレームが車両の骨格となるため、ここの状態が車両価値を大きく左右します。
- サイドメンバーの錆 – 穴あき・腐食の有無
- クロスメンバーの状態 – 変形・腐食のチェック
- ボディマウント部 – 錆による劣化状態
- リアフレーム – 特に牽引歴がある車両は要注意
- アンダーコートの状態 – 適切な防錆処理の有無
特に、降雪地域で使用されていた車両はフレームの錆が進行していることが多いため、入念なチェックが必要です。逆に、フレームの状態が良好であれば、他の部分に多少の難があっても高評価を受けます。
エンジンのコンディション
ランクルのエンジンは耐久性に優れていますが、年式を考慮するとオイル管理や整備履歴が重要になります。
- オイル漏れの有無 – ヘッドガスケット、オイルパン周り
- 白煙・黒煙の状態 – ディーゼル車は特に重要
- 異音の有無 – タペット音、ノッキング
- 圧縮状態 – 高走行車は要チェック
- 冷却系統 – ラジエーター、ウォーターポンプの状態
ランクルのエンジンは30万km以上走っても現役で活躍している個体も多く、適切なメンテナンスを受けてきた証拠があれば高評価となります。
ボディ・外装の状態
旧型ランクルは生産から30〜40年が経過しているため、ボディの錆や塗装劣化が進んでいる車両も多く見られます。
- フェンダーアーチ周りの錆
- ドア下部・サイドシルの腐食
- リアゲート周辺の錆
- ルーフレール取付部の水侵入痕
- 塗装のオリジナリティ(全塗装の有無)
特に、オリジナル塗装を維持している車両や修復歴のない車両は高評価を受けます。
駆動系・足回りの状態
ランクルの本領はオフロード走破性にあるため、駆動系の状態も重要な査定ポイントです。
- トランスファーの作動状態 – 4WD切替がスムーズか
- デフロックの作動 – 80系はセンターデフロック
- フリーホイールハブ – 60/70系の手動ハブ
- ドライブシャフトブーツ – 破れや劣化
- ステアリングの遊び – ギアボックスの摩耗
4WDシステムが正常に機能している車両は、海外輸出向けとしても価値が高まります。
整備記録簿の有無
旧車において、整備記録簿は査定額を大きく左右する重要な要素です。
- ディーラーや専門店での定期点検記録
- タイミングベルト交換履歴(該当エンジン)
- クラッチ交換履歴
- ウォーターポンプ・ラジエーター交換記録
- オイル交換の定期的な記録
記録簿がない場合でも、整備のレシートやメモがあれば査定時に提示することをおすすめします。
一般買取店で旧型ランクルが安く叩かれる理由
ランクル60/70/80のような旧型4WDを一般的な中古車買取店に持ち込むと、本来の価値より安い査定額を提示されるケースが多く見られます。
旧型ランクルの価値を理解していない
一般買取店の最大の問題は、旧型ランクルの海外需要や希少価値を理解していないことです。
- 「古い車だから」という理由で一律減額
- 海外での高い需要を評価できない
- ラダーフレームの状態を正確に判断できない
- ランクル特有のエンジン・駆動系を理解していない
その結果、状態の良い個体でも「年式が古いから」という理由だけで安く買い叩かれてしまいます。
ディーゼル規制を理由に買い叩かれる
ディーゼル車は首都圏などの規制地域では登録できないため、一般店では「売りにくい車」と判断されます。
しかし、旧車専門店は規制外地域への販売ルートや海外輸出ルートを持っているため、ディーゼル車でも適正価格での買取が可能です。
修復コストを過大評価される
旧車や本格4WDに詳しくない店舗では、整備コストやリスクを過大に見積もる傾向があります。
- 「フレームが錆びている」→ 軽微な錆でも大幅減額
- 「ディーゼルは規制地域で売れない」→ 輸出価値を無視
- 「部品が手に入らない」→ 実際は供給あり
専門店であれば、現状のコンディションを正確に判断し、適正価格で買い取ることができます。
ランクル60/70/80を高く売る実践方法
旧車専門店・4WD専門店で査定を受ける
旧型ランクルを高く売るための最も確実な方法は、ランクルの価値と海外需要を理解している専門店に査定を依頼することです。
- ラダーフレーム車の構造を熟知している
- ランクル特有のエンジン・駆動系を正確に評価
- 海外輸出ルートを保有
- ディーゼル車でも適正価格で買取
- レストアベースとしての価値も評価
旧車王は、1980〜90年代の旧車買取に特化した専門店として、ランクル60/70/80の買取実績も豊富です。無料の出張査定にも対応しているため、「まずは愛車の現在価値を知りたい」という方でも気軽に利用できます。
一括査定サービスで複数社を比較する
専門店の査定額と合わせて、一括査定サービスを利用すると効率的に複数社の査定額を比較できます。
特徴: 最大10社へ一括査定依頼
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相見積もりのコツ
✅ 旧車専門店1社 + 一括査定サービスで比較するのが理想
✅ 査定額の根拠を必ず聞く:なぜこの金額なのかを確認
✅ 「他社でも査定中」と伝える:競合意識を持たせることで査定額アップの可能性
✅ 焦らず比較する:即決を迫られても、必ず複数社の査定結果を見てから判断
売却前の準備で査定額アップ
査定を受ける前に、以下の準備をしておくことで査定額アップが期待できます。
- 車内・エンジンルームの清掃
- 整備記録簿・レシート類の整理
- 純正部品があれば用意(社外品装着車)
- スペアキー・取扱説明書の確認
- カスタム内容のリストアップ
特に、純正部品を保管している場合は必ず申告しましょう。「純正に戻せる状態」は大きなプラス評価となります。
カスタム車両の評価について
ランクル60/70/80はカスタムベースとしても人気があり、リフトアップや各種改造を受けている車両も多く存在します。
- 有名ブランドのサスペンション(OME・RANCHO等)
- 適度なリフトアップ(2〜3インチ程度)
- ウインチ・バンパー等の実用カスタム
- ルーフラック・サイドステップ
- 純正部品の保管あり
- 過度なリフトアップ(構造変更なし)
- 安価なパーツへの交換
- フレームへの溶接加工
- 公認車検を取得していない改造
- 純正部品を廃棄してしまった場合
カスタム車両は正直に申告することが重要です。隠しても査定時にわかってしまうため、事前に伝えておく方が印象も良くなります。
ランクル60/70/80の売却タイミング
旧型ランクルの相場は、車両の状態と市場動向に大きく影響されます。
フレームの錆が進行する前に売却する
旧型ランクルの売却で最も重要なタイミングは、フレームの錆が深刻化する前です。
- フレームに穴があき始めた
- ボディマウントの腐食が進行している
- エンジンからの異音・煙が目立つ
- 4WDシステムに不具合が出始めた
- 電装系のトラブルが増えてきた
これらの症状が出始めたら、完全に悪化する前に査定を受けることをおすすめします。
海外需要の高まりを活かす
旧型ランクルは世界中で「最も信頼できる4WD」として認知されており、特に以下の地域で需要が高まっています。
- アメリカ(25年ルール): 1999年式まで輸入解禁済み
- オーストラリア: ランクル70系の需要が特に高い
- 中東・アフリカ: 過酷な環境での実用需要
- 円安効果: 海外バイヤーが日本車を割安に購入可能
海外輸出ルートを持つ専門店なら、国内相場を大幅に上回る価格で売却できる可能性があります。
旧車人気が続いている今がチャンス
1980〜90年代の国産旧車は、現在世界的に注目を集めています。ランクル60/70/80は「壊れない本格4WD」として唯一無二の存在であり、この人気が続いている今が売却の好機と言えるでしょう。
まとめ:ランクル60/70/80を高値で売却するために
ランクル60/70/80を高く売るための重要ポイントを改めて整理します。
- 旧車専門店・海外輸出ルートを持つ店舗で査定を受ける
- フレームの状態が最も重要な査定ポイント
- 錆が深刻化する前に売却する
トヨタ・ランドクルーザー60/70/80は、世界中で「最も信頼できる4WD」として、2025年現在も根強い人気を誇っています。
特にフレームの状態が良好な個体や、ガソリン車は、国内外で高い需要があり、適切な専門店で査定を受ければ想像以上の査定額が提示されることもあります。
「古いランクルを手放すか迷っている」
「ディーゼル規制で値段がつかないと思っている」
という方は、まずは無料査定を受けてみることをおすすめします。査定だけでも無料で対応しているため、気軽に相談してみてください。

