「スープラやAE86を売りたいけど、一般の買取店では価値が伝わらない…」
「トヨタの旧車って今どれくらいの相場なの?」
トヨタの旧車は、1980年代〜1990年代のバブル期に生まれた名車揃いです。スープラ、MR2、AE86レビン/トレノ、セリカ、ソアラなど、今なお世界中のカーマニアを魅了し続けています。
特に海外市場での需要が急騰しており、アメリカの「25年ルール」解禁に伴い、JZA80スープラやSW20 MR2などの価格は過去5年で2倍以上に高騰している車種も存在します。
しかし、一般的な買取店では旧車特有の価値や希少グレードの重要性を理解できず、相場より大幅に安い価格を提示されるケースが少なくありません。
特にトヨタの旧車は、専門店で査定を受けるか否かで買取価格に100万円〜300万円以上の差が出ることも珍しくないのです。
この記事では、トヨタ旧車の人気車種別に最新買取相場を解説し、高額査定を実現するための具体的なコツまで徹底紹介します。
トヨタ旧車の人気車種と買取相場一覧【2025年最新版】
まずは、トヨタ旧車の中でも特に人気が高く、高額査定が期待できる車種の相場を一覧で確認しましょう。
| 車種 | 型式 | 生産年 | 買取相場(目安) |
|---|---|---|---|
| スープラ(80系) | JZA80 | 1993-2002年 | 500万円〜1,500万円 |
| スープラ(70系) | JZA70/GA70/MA70 | 1986-1993年 | 200万円〜600万円 |
| MR2(2代目) | SW20 | 1989-1999年 | 150万円〜450万円 |
| MR2(初代) | AW11 | 1984-1989年 | 100万円〜350万円 |
| カローラレビン/スプリンタートレノ | AE86 | 1983-1987年 | 250万円〜800万円 |
| セリカGT-FOUR | ST205/ST185 | 1989-1999年 | 200万円〜500万円 |
| ソアラ(2代目) | Z20系 | 1986-1991年 | 100万円〜300万円 |
| チェイサー/マークII/クレスタ | JZX100/JZX90 | 1992-2001年 | 150万円〜400万円 |
上記はあくまで目安であり、グレード・走行距離・整備状態・オリジナル度によって大きく変動します。
特にJZA80スープラのRZグレード(6速MT・ツインターボ)や、AE86のGT-APEX(3ドア)などは、相場上限を大きく超える査定額も期待できます。
スープラ(JZA80/JZA70)の買取相場と高額査定のコツ
トヨタ旧車の中で最も高額取引されているのがスープラです。特にJZA80(80スープラ)は、映画「ワイルド・スピード」の影響もあり、世界的なアイコンカーとなっています。
JZA80スープラ(1993-2002年)の相場
JZA80スープラは、2JZ-GTEエンジン(直列6気筒3.0Lツインターボ)を搭載し、最高出力280馬力(自主規制値)を発揮するトヨタの最高峰スポーツカーです。
- 2JZ-GTE型エンジン(チューニングベースとして世界的評価)
- ゲトラグ製6速MT(RZグレード)
- 流麗なロングノーズ・ショートデッキデザイン
- アクティブリアスポイラー
- トルセンLSD(RZグレード標準)
| グレード | トランスミッション | 買取相場 |
|---|---|---|
| RZ(ツインターボ) | 6速MT | 800万円〜1,500万円 |
| RZ(ツインターボ) | 4速AT | 500万円〜900万円 |
| SZ-R(NA) | 6速MT | 400万円〜700万円 |
| SZ(NA) | 5速MT/4速AT | 300万円〜500万円 |
👉RZグレード・6速MT・走行距離10万km以下の個体は1,000万円超えも珍しくありません。
JZA70スープラ(1986-1993年)の相場
JZA70スープラは、直列6気筒ツインターボの1JZ-GTEエンジンを搭載した3代目スープラです。80スープラほどの高騰はありませんが、近年再評価が進んでいます。
| グレード | エンジン | 買取相場 |
|---|---|---|
| 2.5GTツインターボR | 1JZ-GTE | 300万円〜600万円 |
| 2.5GTツインターボ | 1JZ-GTE | 250万円〜450万円 |
| 3.0GTターボ | 7M-GTE | 200万円〜400万円 |
| 2.0GT | 1G-GTE | 150万円〜300万円 |
スープラを高く売るコツ
- 純正状態の維持 – 特にエンジン・ミッションが無改造
- 6速MTの価値 – AT車との価格差は200万円以上
- 2JZ/1JZエンジンの状態 – オイル管理履歴が重要
- エアロパーツのオリジナル度 – 純正エアロは高評価
- 整備記録簿の保管 – ディーラー整備記録が理想
特に、純正部品を保管している場合は査定時に必ず申告してください。社外パーツに交換していても、純正部品があれば評価がプラスになります。
AE86レビン/トレノの買取相場と高額査定のコツ
AE86は、漫画「頭文字D」の影響で国内外で絶大な人気を誇るトヨタ旧車です。生産から40年近く経過した今でも、状態の良い個体は新車価格を大きく超える価格で取引されています。
AE86の相場(2025年最新)
- 4A-GEU型エンジン(直列4気筒1.6L DOHC)
- FR(後輪駆動)レイアウト
- 軽量ボディ(約940kg〜1,000kg)
- リトラクタブルヘッドライト(トレノ)
- 固定式ヘッドライト(レビン)
| モデル | ボディタイプ | 買取相場 |
|---|---|---|
| スプリンタートレノ GT-APEX | 3ドア | 400万円〜800万円 |
| カローラレビン GT-APEX | 3ドア | 350万円〜700万円 |
| スプリンタートレノ GT-APEX | 2ドアノッチバック | 300万円〜550万円 |
| カローラレビン GT-APEX | 2ドアノッチバック | 280万円〜500万円 |
| GTV/GT | 全タイプ | 200万円〜400万円 |
👉「頭文字D」仕様のトレノ3ドア・パンダカラー(白黒ツートン)は特に人気が高く、800万円超えの取引事例もあります。
AE86を高く売るコツ
- ボディの錆状態 – フロア・フェンダー・ドア下部の錆は大幅減額
- 4A-GEエンジンのコンディション – 圧縮測定値が重要
- 純正部品の保存 – 特に内装・メーター類
- リトラクタブルヘッドライトの動作 – トレノは動作必須
- 事故歴・修復歴の有無 – 無事故車は大幅プラス
AE86は年式が古いため、ボディの錆対策が査定額を大きく左右します。特にフロアパネルやサイドシルの状態は必ずチェックされます。
MR2(SW20/AW11)の買取相場と高額査定のコツ
MR2は、トヨタが誇る国産ミッドシップスポーツカーです。初代AW11は軽量コンパクト、2代目SW20は本格的なスポーツカーとして、それぞれ異なる魅力を持っています。
SW20 MR2(1989-1999年)の相場
- 3S-GTE型エンジン(直列4気筒2.0Lターボ・最大245馬力)
- ミッドシップレイアウト
- Tバールーフ設定あり
- 5型まで4度のマイナーチェンジ
| グレード/型 | エンジン | 買取相場 |
|---|---|---|
| GT-S(5型)ターボ | 3S-GTE | 300万円〜450万円 |
| GT(3〜5型)ターボ | 3S-GTE | 250万円〜400万円 |
| GT(1〜2型)ターボ | 3S-GTE | 200万円〜350万円 |
| G-Limited/G(NA) | 3S-GE | 150万円〜280万円 |
👉SW20の5型(最終型)は足回りの改良が施されており、最も人気が高いです。
AW11 MR2(1984-1989年)の相場
| グレード | エンジン | 買取相場 |
|---|---|---|
| G-Limited スーパーチャージャー | 4A-GZE | 200万円〜350万円 |
| G | 4A-GE | 150万円〜280万円 |
| S | 4A-GE | 100万円〜200万円 |
MR2を高く売るコツ
- エンジンルーム周辺の錆 – ミッドシップ特有の弱点
- Tバールーフの雨漏り – シール劣化は減額対象
- 3S-GTEエンジンの状態 – ターボ車は特に重要
- 足回りのヘタリ – ブッシュ類の劣化状況
- 純正ホイール・内装の保存
MR2はミッドシップレイアウト特有のエンジンルーム周辺の錆が問題になりやすいため、査定前にチェックしておくことをおすすめします。
セリカGT-FOUR(ST205/ST185)の買取相場と高額査定のコツ
セリカGT-FOURは、WRC(世界ラリー選手権)で活躍したトヨタのラリーマシンです。市販車でありながらフルタイム4WDとターボエンジンを搭載し、「ホモロゲーションモデル」として高い人気を誇ります。
ST205 セリカGT-FOUR(1994-1999年)の相場
- 3S-GTE型エンジン(直列4気筒2.0Lターボ・255馬力)
- フルタイム4WD
- スーパーストラットサスペンション
- WRC参戦ベースモデル
- 丸目4灯ヘッドライト
| グレード | 特徴 | 買取相場 |
|---|---|---|
| GT-FOUR WRC | 限定2,500台 | 350万円〜500万円 |
| GT-FOUR | 標準モデル | 250万円〜400万円 |
ST185 セリカGT-FOUR(1989-1993年)の相場
| グレード | 特徴 | 買取相場 |
|---|---|---|
| GT-FOUR RC | ラリーコンペティション | 300万円〜450万円 |
| GT-FOUR A | 豪華装備仕様 | 200万円〜350万円 |
| GT-FOUR | 標準モデル | 180万円〜300万円 |
👉ST185のRC(ラリーコンペティション)は軽量化仕様で、コレクター人気が非常に高いです。
セリカGT-FOURを高く売るコツ
- 4WDシステムの状態 – センターデフ・トランスファーの動作確認
- 3S-GTEエンジンのコンディション – タービン・インタークーラーの状態
- スーパーストラットサスの状態 – ST205特有の弱点
- WRC/RC仕様の証明 – 限定モデルは証明書が重要
- 純正エアロの保存状態
特にST205のスーパーストラットサスペンションは部品供給が困難になっており、正常動作する車両は高く評価されます。
ソアラ(Z20系)の買取相場と高額査定のコツ
2代目ソアラ(Z20系)は、バブル期を象徴する高級パーソナルクーペです。デジタルメーターやエレクトロマルチビジョンなど、当時の最先端技術を惜しみなく投入した「ハイソカー」の代表格として、近年再評価が進んでいます。
Z20ソアラの相場(2025年最新)
- 7M-GTEU型エンジン(直列6気筒3.0Lツインターボ・230馬力)
- 1G-GTEU型エンジン(直列6気筒2.0Lツインターボ)
- デジタルメーター
- エレクトロマルチビジョン(ナビ先駆け)
- 電子制御エアサスペンション
| グレード | エンジン | 買取相場 |
|---|---|---|
| 3.0GT-LIMITED | 7M-GTEU | 150万円〜300万円 |
| 3.0GT | 7M-GTEU | 120万円〜250万円 |
| 2.0GT-TWIN TURBO | 1G-GTEU | 100万円〜200万円 |
| 2.0VX | 1G-EU | 80万円〜150万円 |
ソアラを高く売るコツ
- デジタルメーターの動作 – 全表示正常が必須
- エアサスペンションの状態 – 抜けは大幅減額
- エレクトロマルチビジョンの動作
- 内装の保存状態 – 高級車らしさが重要
- 7M-GTEエンジンの状態 – ヘッドガスケット抜けに注意
Z20ソアラは電子装備が多いため、すべての電装系が正常動作する車両は希少価値が高いです。
チェイサー/マークII/クレスタ(JZX100/90)の買取相場
「ツアラーV」の愛称で知られるJZX系は、1JZ-GTEエンジンを搭載したFRセダンとして、ドリフトユーザーから絶大な支持を受けています。
JZX100系(1996-2001年)の相場
| 車種/グレード | トランスミッション | 買取相場 |
|---|---|---|
| チェイサー ツアラーV | 5速MT | 250万円〜400万円 |
| チェイサー ツアラーV | 4速AT | 180万円〜300万円 |
| マークII ツアラーV | 5速MT | 230万円〜380万円 |
| マークII ツアラーV | 4速AT | 150万円〜280万円 |
| クレスタ ツアラーV | 5速MT | 200万円〜350万円 |
👉JZX100チェイサーのツアラーV・5速MTは最も人気が高く、状態次第で400万円超えも珍しくありません。
JZX90系(1992-1996年)の相場
| 車種/グレード | トランスミッション | 買取相場 |
|---|---|---|
| チェイサー ツアラーV | 5速MT | 200万円〜350万円 |
| マークII ツアラーV | 5速MT | 180万円〜320万円 |
| クレスタ ツアラーV | 5速MT | 150万円〜280万円 |
JZX系を高く売るコツ
- 5速MTの価値 – AT車との価格差は50万円〜100万円
- 1JZ-GTEエンジンの状態 – タービン・補機類のコンディション
- ドリフト使用歴の有無 – 酷使車両は減額対象
- フレームの状態 – 事故歴・修復歴は要確認
- 純正部品の保管 – 内外装の純正パーツ
JZX系はドリフト競技で使用された個体も多いため、「街乗り使用のみ」の車両は希少価値が高く、高額査定につながります。
一般買取店でトヨタ旧車が安く買い叩かれる理由
トヨタの旧車を一般的な中古車買取店に持ち込むと、本来の価値より大幅に安い査定額を提示されるケースが非常に多く見られます。その理由を解説します。
旧車特有の価値を理解していない
一般買取店の最大の問題は、年式の古い車=価値が低いという固定観念で査定することです。
- 「古い車だから」という理由で一律減額
- 限定グレード(WRC・RC・GT-APEX等)の価値を知らない
- MT車とAT車の価格差を理解していない
- 純正状態の希少性を評価できない
- 海外市場での需要を把握していない
その結果、JZA80スープラRZ・6速MTのような本来1,000万円以上の価値がある車両でも、500万円程度で買い叩かれてしまうケースがあります。
修復・整備コストを過大評価される
一般店では、旧車の整備コストを過大に見積もる傾向があります。
- 経年による小さな錆 → 「全塗装必要で-100万円」
- エンジンの軽微なオイル滲み → 「オーバーホール必要で-80万円」
- 内装の経年劣化 → 「張替え必要で-50万円」
旧車専門店であれば、これらは旧車として許容範囲内と判断され、現状のまま適正価格で買い取ることができます。
販売ルートの限界
トヨタの旧車は、価値を理解している購入者に販売する必要があります。一般店は国内一般市場を前提とするため、販売先が限定され在庫リスクが高いと判断します。
一方、専門店は旧車コレクター向けのネットワークや海外輸出ルートを持っているため、適正価格での買取が可能です。
トヨタ旧車を高く売る実践方法
旧車専門店で査定を受ける
トヨタ旧車を高く売るための最も確実な方法は、旧車の価値を正しく理解している専門店に査定を依頼することです。
- グレード・仕様による価値差を正確に評価
- MT/ATの価格差を適切に反映
- 純正状態・オリジナル度を高く評価
- 旧車コレクター向けの販売ルートを保有
- 海外輸出ルートで高値販売が可能
旧車王は、1980年代〜1990年代のネオクラシックカー買取に特化した専門店として、トヨタ旧車の買取実績も豊富です。無料の出張査定にも対応しているため、「まずは愛車の現在価値を知りたい」という方でも気軽に利用できます。
純正部品を保管・整理しておく
カスタムしている車両でも、純正部品を保管していれば査定額アップにつながります。
- 純正マフラー
- 純正ホイール
- 純正サスペンション
- 純正エアクリーナーボックス
- 純正ECU
- 純正ステアリング
- 純正シート
特に、純正に戻せる状態であれば、カスタム車両でも高評価を受けることができます。
整備記録簿を整理して提示する
旧車において、整備記録簿は車両の履歴を証明する最重要書類です。
- 定期点検記録簿(ディーラー・専門店での整備履歴)
- エンジンオイル交換記録
- タイミングベルト交換記録(該当車種)
- タービン交換・オーバーホール記録
- 消耗品交換履歴
特に、トヨタディーラーでの整備記録が残っている車両は、信頼性が高く評価され、大幅なプラス査定が期待できます。
売却タイミングを見極める
トヨタ旧車の相場は、海外市場の動向に大きく影響されます。
- アメリカ25年ルール解禁直後 – 該当車種は需要急増
- 円安傾向時 – 海外バイヤーが日本車を割安に購入可能
- 部品供給終了前 – メーカー部品供給終了で希少価値上昇
- 大きな故障発生前 – エンジン・ミッション不調は大幅減額
2025年現在は円安傾向が続いており、海外輸出ルートを持つ専門店では相場以上の査定額が期待できる好機です。
まとめ:トヨタ旧車を高値で売却するために
トヨタ旧車を高く売るための重要ポイントを改めて整理します。
- 旧車専門店で査定を受ける
- グレード・仕様の価値を正しく伝える
- 純正部品・整備記録を揃えておく
- 大きな故障が発生する前に売却する
トヨタ旧車は、スープラ、MR2、AE86、セリカGT-FOUR、ソアラ、チェイサーなど、世界的に評価される名車揃いです。2025年現在の買取相場は車種・グレードによって100万円〜1,500万円と幅広く推移しています。
特に、純正状態を維持した個体や、限定グレード(RZ、GT-APEX、WRC、RC等)は、国内外で高い需要があり、適切な専門店で査定を受ければ相場上限を超える査定額も十分に期待できます。
「トヨタの旧車を手放すか迷っている」
「愛車の現在価値を知りたい」
という方は、まずは無料査定を受けてみることをおすすめします。査定だけでも無料で対応しているため、気軽に相談してみてください。

